吾妻山系の山々から地下浸透した水が、我が家の庭の井戸から湧出する頃、
我が家の古老が、昔友人から実生で分けてもらった『ミズバショウ』が開
花します。井戸水の排水路に植えたもので、かなり窮屈そうですが、毎年
同じ場所に咲きます。さすがに山の湿原で見る『ミズバショウ』と違って
葉の先端や白いガクの先が、縮れてしまいます。
やはり、山の物は山で見るに限ります。
古老が永年育てている『ウラジロヨウラク(西洋シャクナゲ)』も
この陽気で一斉に咲きだしました。『アヅマシャクナゲ』や『ガッサン
ショクナゲ』は、高山植物ですから、決して採取しないように…。
『アヅマシャクナゲ』は、雪の状態にもよりますが、5月末から6月初旬
が見ごろとなるのでしょうか?
やはり、山の物は、山で愛でるのが一番です。
ただ、足腰の弱くなった古老に、「さぁ、吾妻に登れ、藪を漕ぐぞ」
などと言ってみても詮無きことです。
庭先で、春を感じる楽しみとして、夢屋庭園は、春の恵みに包まれて
います。