ヒョウ(雑草:正式名称「スベリヒユ」)を食べることで、一躍有名に
なった山形県民でありますが、ふと考えますと、米の生産性が余り高く
なかったころ、どうしても「糧物(カテモノ)」としての食料が必要だ
ったことが容易に想像できます。
NHKで有名になった『おしん』の「大根めし」も糧物(増量材)の結果と
言えなくもない。
昔は、あぜ道を歩いているとどこにでも生えていた「野蒜(ノビル)」も
河原や墓地(意外と墓地のような、水はけの良い場所に自生してました。)
を昨年さんざん探し回り、ようやく見つけて畑の一角に移植してみました。
球状の茎(根ではありません。)に生みそをつけて食べるのがまた良い。
天然の、エシャレット様に食するのが、ビールにまた良いのである。
画像は、シドケ「正式名称は、モミジガサ」ですが、これもまた、自宅の
ポット栽培で楽しんでいます。山菜の王様と言われるシドケですが、毎年
猛毒のトリカブトを間違えて食し、中毒事故が起きています。
正直、野育ちの私には、シドケもトリカブトも良く解りませんが、福島県
の栽培農家から種を貰い受け、芽出ししたものを、試験的に栽培をしたも
のです。
栽培というと格好が良いのですが、内情は、家の北側にポット苗を放置
していただけなのです。我が家の古老が、盆栽に水やりをして、ついでに
もらい水をしている内に、こんなに大きくなっちゃいましたとさ…。
実生から収穫できるまで、3年ほど掛かるのですが、今年は、連休頃に
おいしくいただけるものと思います。
元を正せば野生の葉っぱ。トリカブトで中毒を起こしつつ、シドケが食える
ことを体現した人の勇気に乾杯したいと思うのであります。