『春眠、暁を覚えず』などと申しますが、春が来て
畑仕事が出てくると、少しずつ早起きせざるを得なくなります。
早起きをするようになり、画像の様に夕日が沈み始めると眠く
なってしまいます。
「朝日が昇ると起き出して、夕日が沈むと眠くなる。」
昔、映画『ブッシュマン』か何かで聞いたフレーズであります。
旧人類は、春の野の草を食するために、『なずな』を探す旅に
出かけ、自分が『なずな』と思いこんでいた『ナズナ』を長老
に差し出すと、言下に、「これはウサギの餌であり、断じて
『本なずな』でねぇ(ではない)」と否定されてしまいました。
『本なずな』なんて聞いたこともありませんし、この辺りは、
長老もややいい加減なのですが…。
形状は、似ているのですが『タネツケバナ』のようである。
確かに、『なずな…ぺんぺん草』の由来である果実が三角形
ではなく、細く長い。
それでは、私の探している『なずな』は何処に…?
朝から『なずな』を探しに、田圃のあぜ道を行ったり来たり、
あるはずの処に無い。
その内、チガヤの間から何やら、『ノビル』の様な葉が出て
いますので、掘ってみますと…。
しっかり、結球した『ノビル(右)』でした。
「それじゃ、夢屋ハーブ園で栽培していたノビル(左)は、
一体何物なのだ?」と悩んでおりますと、長老いわく、
「そりゃ、アサツキだべ…。葉っぱの出方が違うべ。」
ですと…。
子どもの頃に、果柄を少しずつ押し下げて、カラカラと
音を鳴らした『なずな』は、何処へ行ったのか?
子どもの頃、生みそを付けて食べた土手に叢生していた
『ノビル』は、『アサツキ』だったのか?
我が足下一坪の広さの草の名前も知らないのか…。
足元から消えてしまった『なずな』を探す旅は、もう少し
続きそうです。