石破農水大臣は、農林族のタブーに果敢に挑戦し、減反政策の見直しを指示したそうで、さすが農林族の議員さんたちの猛反発を恐れ、試算結果を公表しながら世論の動きに合わせ、なし崩し戦術を取る模様であります。
減反を止めれば、米は生産過剰となり価格は現在の3分の2程度になるとか。
これでは農村は崩壊する…もう充分崩壊していると思うのですが…。
「柳の枝に猫がいる。だから~ネコヤナギ~♪」
『天才!バカぼん』の世界であれば、充分のどかな世界ではあるが、
我が家の田圃の隣、耕作放棄地の柳の枝では、もう笑うに笑えない。
5年も放棄すれば、いとも簡単にこのような情景を創り出すことが出来ます。
「全国一筆調査を実施し、耕作放棄の現状と事由を調査する。」
農林省のお役人は、何を戯けたことをおっしゃっているのでしょう。
経営が成り立たない。転作作物では飯が食えない。だから放棄する。
まったく単純な構図でしかないのに、後付けの理由が必要なのでしょうか?
結論は見えています。だから、規模拡大し、生産効率を上げ、認定農家に
土地を集約する以外ない。
1ha区画の土地改良を進め、大型化を推進する。
農家は、水管理が出来ないから、会計検査が終われば、中グロ(畦畔)を
後からこさえる。
農林省の頭脳がアメリカナイズされても、農家の脳は、瑞穂の国のままなので
結局、農水補助事業は何だったの?ということの繰り返し。
田圃を荒らしたら、隣の耕作者に迷惑をかけてしまう…。ただ、それだけの「恥の
文化」で支えている。これが我が家の現状なのであります。