「夢屋いろはカルタ」、11日目ということで『 る 』
上方カルタでは「類を以て集まる」または、「類は友をよぶ」であり、江戸カルタでは、「瑠璃(ルリ)も玻璃(ハリ)も照らせば光る」となるのだそうでありますが、『瑠璃』などと言われてもイメージが湧かないものです。昆虫の世界では『ルリタテハ』や『コガタルリハムシ』など、青色~群青の輝く虫に名が留められております。ましてや『玻璃』が水晶のことであるなど、通常は思いも寄りません。「瑠璃も玻璃も照らせば光る」とは、優れた素質や才能を持つ者は、どこに居ても目立つものであるという例えであります。
片田舎に住んでいても、異彩を放つ「夢屋大明神」取りあえず、本日は、アカツメクサの花で通り雨をやり過ごす『コアオハナムグリ』をご紹介いたします。大型の『ハナムグリ』がいて、やや小型の『アオハナムグリ』がいる。そして、『コアオハナムグリ』がいます。「ムグリ」とは「潜る」ことですから、「ハナムグリ」とは、花に潜り花粉を食べるこの種の特性を言い表しております。「コ」は文字通り「小さい」を表します。しかしながら、「アオ」が理解できません。緑色なのになぜ「アオ」なのか…。辞書で「青」を調べましたところ、お公家様の染織の衣服では「青」は「緑色」を指すそうで、ようやく『コアオハナムグリ』という和名が理解できました。(どこにも異彩などありません…^^;)
それでは、これならどうだ…同じ「アカツメクサ」の中に、白色化した「アカツメクサ」を発見しました。アルビノ(白子)かぁ~。あれま、金儲けを考えるなら、採集しておくべきだった。発見したエリアはイメージできますが、ピンポイントでもう一度見つけることは、かなり難しい気がします。こういう生活態度では、お金に縁遠くなると言わざるを得ません。「コガネムシは金持ちだ~♪金蔵建てた小屋建てた~♪」所詮、「小金虫」なのだ、貯め込んでも「小金」、「夢屋大明神」は「オオガネムシ」の発見を目指し、また、明日を生きるのであります。