その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

三遍回って

2009-10-19 20:13:40 | いろはかるた
「夢屋いろはカルタ」は37日目…『さ』でありまして、江戸カルタでは「三遍回って、煙草にしょ」ということになります。
夜回りで三度見回ってから休憩しよう…休みを急がず念を入れて、手落ちのないように気を付けようということらしいのですが、使わないなぁ…^^;
私の場合は、古老の肉体的な衰えを補うために始めた農作業であるため、農業全般に関する知識は持っているものの、個々の技術力は相当怪しいものがあり、試行錯誤の一年であったような気がします。そして、ひとつひとつの技術も、祖母や古老が行っていた技術を見よう見まねで模倣していたに過ぎないため、何か新たに導入したものは…と問われると、手抜きから発生した雪中野菜の収穫とキャベツの側芽による2回取り位なものでしょうか。ホウレンソウやチンゲンサイのような施設内での軟弱物野菜栽培と違って、基本的に一年に一度の収穫を待つ作物に対しては、どうしても作業上の失敗を恐れてしまうことから、作業自体が保守的に成らざるを得ない部分があると感じた一年でもありました。念には念を入れて、三遍回って煙草しょとなる訳ですが、古老の存在という「頭のつっかえ(重石)」が取れた私は、生来の怠けぐせから、次第に手抜きを覚えて行くのであろうと内心思っているところであります。画像は、我が家の「晩生もってのほか」でありますが、早生品種と違って、シャキシャキとした食感が美味しいと古老が評しておりました。
           
昨日Upした花菊の画像も今日の画像も、古老が愛した菊の画像でありますが、今年は春先の長雨に祟られて植え替えができませんでした。花菊は、一部挿し木をして来年のための株を確保しましたが、これとて挿し木の実施時期が遅くなり、背丈が出ないまま花を咲かせております。農作業上の手抜きとはこうした形で結果に表れてきます。植え替えをしない菊は下葉から枯れ上がり、「もってのほか」の場合は花付きが悪く、花菊の場合は切り花には少々難がある。それぞれが販売を目的とした栽培ではありませんので、それはそれで捨てておけば良いのですが、昨日のように産業まつりなどに出かけ、花卉栽培農家の手塩にかけた作品(この場合、作品というに相応しい)を目にすると、ムクッ、ムクッと闘争心が沸き起こってしまいます。
「男っちゃ、こうした闘争心が必要よ!」などとうそぶきながら、来年の技術の習得を誓うのであります。山で見つけた『オツネン(越年)トンボ』は、越冬するこの辺りでは数少ないトンボでありますが、私の心の炎が年を越しても燃え続けているか…少々心配ではあります。
来週からは、ポツポツと冬支度を始める予定ではありますが、私が古老の年齢まで生き長らえることが出来るのならば、あと30回は、こうした野心を燃やし続けることが出来るだろう。そうした野心を燃やし続けるには、元気が一番。お~っと、肝心の生活費を稼ぐ仕事は…と言いますと、最近そちらが、かなり手抜き状態?「三遍回って、ワン」位の仕事量かのう…^^;
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする