その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

やらなくて済むなら・・・

2010-08-02 06:52:49 | 夢屋王国
我が家の田んぼは「出穂期」を迎えております。自分自身の拙い経験からすると約1週間ほど例年より早いような気がします。この時期、非常に悩むのは、イネの最大の病気である「いもち病」と斑点米の原因となる「カメムシ」に対して、殺菌剤や殺虫剤を散布しなければならないのですが、本当に必要なのだろうかということ。
昨年は、7月後半に「葉いもち」と思われる病斑を見つけ、広がる前に防除を行いました。今年は目立った病斑も見当たらないのですが、植物の病気は出始めると止めることが非常に難しく、いわば保険のような状態で薬剤を散布します。「カメムシ」に至っては、昆虫好きな私自身、まだお目にかかったことがありません。(積極的に、捕虫網を振り回している訳ではありませんので)
「穂いもち」やカメムシの吸汁被害は、変色米や斑点米となって一気に商品価値を失い、規格外品となってしまいますので、予防線を張らなければならない・・・慣行栽培と有機農業の分岐点であります。健全な苗を育て、適度な肥培管理で健康なイネの栽培に心がければ、高温多湿な天候でもない限り、そうそう病気が出るものでもないと思っては見ても、やっぱり薬剤に頼ってしまうんですよ^^;
さて、画像は『だだちゃ豆(大豆)』の花。風味が優れていて、ビールのつまみには最高ですが、この花は「紫色」だと驚いております。山形県庄内地方の特産品『だだちゃ豆』も品種が固定化している訳ではないようで、種苗会社が販売している「だだちゃ豆」の花の色が「白色」なものですから、改めて、ホ、ホ~と感心しているところです。枝の剛毛がすごいですねぇ。鞘にも剛毛があって、結構、虫の食害を防ぐ効果があるようです。植物自体の防御機能があれば、薬剤散布の必要も無いのでありますが、『商品』を作るとなると中々難しいようでありまして、茹で上がった豆の鞘から、虫の死骸が出てくるものなら、きっとクレームの嵐でしょうなぁ・・・。美味しい物は、虫が食って当たり前などと豪語できないところに、厳密に規格化された「農産商品」の弱みがあるんですけれどね・・・^^;
コメント
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