その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

吉報と凶報

2010-08-18 05:49:23 | 夢屋王国
昨夜、友人が彼にとっての吉報を知らせに我が家にやって来た。丁度1年半前に会社のリストラで職を失い、失業保険と臨時職、季節臨時工を経て、親族が経営する会社に正社員として迎えられそうだとの報告であります。携帯電話一本で済みそうな報告なのではありますが、わざわざ我が家に出向いてまで報告するには何か裏がありそうである。彼と彼の親族の名誉のために、裏話の部分は控えますが、提示された条件に眉唾と思える部分が無い訳でもない。我が家の古老も親族系企業で、身内としての微妙な立場から苦労した経験があり、彼にとっての吉報を素直に聞けない、やや歪んだ性格の自分に気付くのであります^^; 40代後半に突入し、これから10年以上も子育てが続く彼にとって、正社員という条件で迎えてくれる職場が、そうそうあるはずもない。これからは、雇用主も雇用者も、それぞれ図太く生きて行かなければならない世の中なのだから・・・。
お盆や地域の行事で、3日ほど田んぼを見ていない。すべて順調に進んでいると過信したことが災いし、イネの茎にノーマークだった『紋枯れ病』が出ておりました。圃場のイヌビエには病斑を確認していたのですが、ここのところの高温多湿な気象条件で一気に蔓延してしまったようであります。お隣の田んぼには出ていないのに・・・。こうなっては、もう手の施しようがないとがっかりしながら家に戻る途中、別の圃場でも我が家の田んぼほどでは無いにしろ『紋枯れ病』を発見しました。たまたま通りかかった耕作者に声を掛けてみました。
「紋枯れ病が出てますよねぇ。」(夢屋)
「俺もこんなにひどい紋枯れは初めてだ。※%Ф剤なら蔓延を防げるかもしれない。」(近所のおじさん)
「こんなにひどいなんて・・・うちは、もっとひどいのに・・・。」(夢屋心の声)
何故か、がっかりするより、諦めの気持ちが先行し、いや、むしろサバサバした気持ちで帰宅しました。ここまで来たら、成るようにしか成らないさ・・・。吉報半分、凶報半分。やれることはやってみるのであります。
コメント
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