峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

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彼の流儀

2009年03月04日 | 将棋
昨日、午前10時から一斉に対局が始まった将棋のA級順位戦最終局、その大詰めの模様を午後11時からのBS放送で観戦した。

ネット観戦もいいが、対局者の表情や、ときおり発せられる声、さらには投了の瞬間の両対局者の様子、これらをつぶさに垣間見ることのできるテレビ中継は、堪【こた】えられない。

昨夜は、解説陣が新鮮な顔ぶれで、こちらにも興味を持った。
山崎七段と渡辺竜王の掛け合いは、若者同士息がピッタリで面白かった。特に、渡辺竜王が、はしゃいでいるかのように嬉しそうだったのが印象的だった。

午前1時を過ぎた頃には、5組それぞれの勝負の決着がつき始めた。
この夜、羽生名人への挑戦権を得るもの1人、降級の憂き目を見る者2名、勝負の世界はいつも非情だ。
我らが深浦さんは、A級残留、降級のどちらの目もあった。しかし、いずれにせよ勝たなければならない勝負に臨んでいた。

先に、鈴木八段の降級が決まった。次に、三浦八段が敗れた。その時点で、深浦さんに自力での残留の目が出た。
結局、最後まで粘りに粘った勝負だったが、力一歩及ばず、三度、順位の差で降級という結果に終わった。

投了直後の深浦さんの厳しい表情は、時間を経ても緩むことがなかった。
しかし、彼は、また雄雄しく立ち上がり、この冷酷な戦いの場に戻ってくるだろう。なぜなら、深浦康市という棋士は、これまで何度も何度も、そうやってここまで来たのだから。

きょうは、珍しく午前中に記している。この後、午後1時半から町内会長会が始まる。会議が終わるのが午後5時、その後、懇親会があり、2次会・3次会と続くだろう。そうして、最後の戦いが終わるのが、A級順位戦と同じく午前1時半頃か。

きょうは「町内会長界の一番長い日」である。
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