峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

since 2005

持った人と 持たない人

2009年03月27日 | 暮らし
午前中、ある土地を所有しておられる方が訪ねてこられた。初めてお会いする人だった。
その方が所有しておられる土地のことについて、私にお尋ねがあってこられたようだった。
よく要領を得ないまま、名前を名乗られることもなく、その土地のことについて一方的に語り始められた。端【はな】から敵対的で、言いたいことだけ仰り、聞きたいことだけ聞かれ、そそくさとお帰りになられた。

大切な1日が、朝のスタートからつまずくこととなった。久しぶりに味わう嫌な気分だった。胸の深いところが苦かった。気の毒に思えた。

夜、久しぶりに田中君が顔を出してくれた。田中君は高校を卒業後、アルバイトをしながら夢を追いかけている。

田中君と話していて、私の心が次第に癒【いや】されていくのをはっきりと自覚できた。

田中君は何も持っていない。土地どころか、お金も持っていない。そんな田中君に、私は救われた。
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定額給付金

2009年03月27日 | 民生児童委員
きょうは、月に1度の町内会のご高齢者のための地域デイサービスの日だった。
1ヶ月なんて、アッという間だ。

2日前「定額給付金申請案内 在中」という封書が送られてきた。
封を切ると、ひと目ややこしそうな書類が入っている。

案の定「定額給付金申請手続きの留意事項」という書類だけでA4の紙に4ページもある。
これじゃあ、ご高齢者は分からない。真っ先、そう思った。
役場の担当者は、すべてのご高齢者が理解できるとでも思っているのだろうか。

ご高齢者からのご相談があるだろうなと思っていたが、きょうの地域デイサービスでみなさんからご相談をいただいた。
結局、ご説明しても分からないという、お一人暮らしの数人の方が書類を持ってくるので書いてくださいということでご了解を得た。

お上は、後期高齢者医療制度の保険料のように、有無を言わさず、どんどん引き落とすくせに、出すものはややこしい手続きを踏んで申請しなければ出さない。

町内会のご高齢者は一様に怒っておられた。
厳しい社会を生き長らえてこられたご高齢者が、安心して老後を過ごせないような国に未来はない。
コメント (2)
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