夜になるとさすがに寒くなってくる。部屋の温度差がないように、廊下にストーブをつけている。狭いマンションは、どの部屋も暖かくなった。夜の外の寒さを知らずに部屋で過ごせるのは幸せだ。
1万歩以上歩く日が続いている。NPOの用事、自分の用事と出歩くことが多い。夕方、用事をたした帰り道で、やたらからすが鳴いている。電線の上で一羽、必死で泣いている感じだ。足元に一羽のからすの死骸があった。傷も無く、静かに死んだ感じだった。そうか、電線の上のカラスが番なのだろうか。たしか、鳥は一夫一婦制が多く、生涯を共にすることが多いと聞いたことがある。カラスはそうだったと思う。そのカラスの鳴き声は泣き声のようだった。暗くなる時間帯に、止むこのとないその声が哀れさを感じさせる。
友達が離婚したときに、子供たちのこともあり一駅はなれたところに越した。3人の娘の2人は彼女と、1人の娘は、絵の勉強をしていたので、広さのあるご主人のほうに住んだ。猫が2匹いて、1匹ずつ引き取った。彼女の引き取った猫は、引っ越した日から狂ったように鳴いて、ご飯も食べなかったという。ご主人のほうの猫の様子を聞いてみると、部屋のカーテンをびりびりにしているという。同じようにご飯は食べずに鳴いているという。「猫はご飯も食べられないで狂ったように鳴いているのに、わたしは悠々とご飯を食べているのよ。娘一人をおいてきてしまっているというのに・・・」と彼女は落ち込んだ。結局、彼女がもう1匹引き取った。
今夜はあのカラスの鳴き声が思い出される。胸が痛い。
1万歩以上歩く日が続いている。NPOの用事、自分の用事と出歩くことが多い。夕方、用事をたした帰り道で、やたらからすが鳴いている。電線の上で一羽、必死で泣いている感じだ。足元に一羽のからすの死骸があった。傷も無く、静かに死んだ感じだった。そうか、電線の上のカラスが番なのだろうか。たしか、鳥は一夫一婦制が多く、生涯を共にすることが多いと聞いたことがある。カラスはそうだったと思う。そのカラスの鳴き声は泣き声のようだった。暗くなる時間帯に、止むこのとないその声が哀れさを感じさせる。
友達が離婚したときに、子供たちのこともあり一駅はなれたところに越した。3人の娘の2人は彼女と、1人の娘は、絵の勉強をしていたので、広さのあるご主人のほうに住んだ。猫が2匹いて、1匹ずつ引き取った。彼女の引き取った猫は、引っ越した日から狂ったように鳴いて、ご飯も食べなかったという。ご主人のほうの猫の様子を聞いてみると、部屋のカーテンをびりびりにしているという。同じようにご飯は食べずに鳴いているという。「猫はご飯も食べられないで狂ったように鳴いているのに、わたしは悠々とご飯を食べているのよ。娘一人をおいてきてしまっているというのに・・・」と彼女は落ち込んだ。結局、彼女がもう1匹引き取った。
今夜はあのカラスの鳴き声が思い出される。胸が痛い。