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あなたに「ぬくもり」を届けたくてブログをつくっています

春の雪

2018-03-20 09:53:27 | 日記

 朝から冷たい雨が降っています。ストレッチとボール蹴りはお休みです。まだ、山になっている封書にこれから挑戦です。こんな日はロマンがほしくなります。

 三島由紀夫の「豊饒の海 第1巻 春の雪」を思い出しています。エネルギーのあった10代は三島の文章を挑戦のように読みました。多感な時代に読んだので、他の作家のものがしばらく読めませんでした。「春の雪」は映画化もされましたが、TVドラマで吉永小百合さんが、聡子を演じていました。聡子という女性を私は好きです。気高さの中に、女性の持つ情念のようなものがあります。そして、人を愛したという覚悟も。

 ぶろぐに書いた春の雪のように消えたH君の話。これには続きがありました。甘いロマンではありませんが。雪洞と妖艶な櫻。ただ、川べりを歩いただけのことが、心に住み着き、夫よりもH君にたして苦しくなりました。その苦しむ自分を夫に対してすまないと思うのでした。ただ、ひとりでいたくなるのでした。夫との暮らしに不満があるとかではなく、ただ一人でいたかったのです。

 三島の文章は美しい。そして華麗です。今日はそんな世界に入りたくなりました。あの人はいまなにをしているのでしょうか

 

 

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