何処を歩いても桜の花に出会います。生きていてよかった、この国に生まれてよかった、と思います。「桜のもとでわれ死なむ・・」桜はそんな気持ちにもさせます。
そんな桜の精が100歳になったお友達のお母さまを連れて行ってしまったのでしょうか。病院で100歳を迎え、その後急に食が細くなり亡くなられたということでした。「老衰」ということで、いまの死因では珍しいこととお友達からメールがありました。ご近所でお付き合いしているのではありませんが、お宅にお邪魔したとき、みなさんに囲まれたお元気な姿を思い出しました。ご家族でデーサービスを利用しながら、介護をされていました。奥さまが本当にやさしく介護されている姿が私には出来ないと、心を打ちました。そして、うちの母の100歳への目標の方でもありました。
我が家も父と母はずっと祖父母と同居していました。気難しい祖父でしたので、なにかと大変だったようです。祖父は73歳で亡くなりましたが、祖母は92歳まで長生きをしました。それでも最期は母がずっと介護をしていました。その祖母が亡くなって、父が母に「やっと二人になったな」と言ったそうです。結婚当時からずっと祖父母と同居だった老夫婦がお茶を飲みながらしみじみその空間を時間を味わったのではないでしょうか。そんな夫婦ももうすくないのでしょうね。