初夏のように暑い日。母に桜を見せたくて実家へ出かけました。遠くへは出かけられないので、いつもお昼を食べるファミレスの隣の公園の桜をみました。ファミレスまでの道は、用水路に蓋をしているので、車も通らず住宅の間の隠れた静かな小道です。桜、ぼけ、海棠、どうだんつつじなど花がたくさんあります。
母はとても喜んでいました。今日の母はいつもと少し違いました。認知症なのであまり人のことに関心がないのですが、私に料理を取り分けてくれたり、「この頃、どこかへ旅行しているかい?」と言ったり、帰りは私の姿が見えなくなるまで見送ってくれました。そして、大好きな主治医へ見せる日記には今日の感想をたくさん書いていました。そこには、まわりの人たちへの「感謝」の言葉がありました。
「桜はひとりでみるものかは・・」だれかと見るものなのでしょうね。そして、月も。