肩こりがひどく、思うように動けないせいかなんとなく不機嫌になる。なにが原因というのではないが、気持ちが青空でなく雪が降る前のようだ。これではいけないと今年になって初めて接骨院に出かける。受付の若い男の子をからかって元気をもらう。悪い癖だ。「昨日、来られなかったから、今日はくるのかな と思ってました」といつもの施術してくれる院長は上手いことをいう。でも、2年以上治療を任せていると、そんなセリフもOKの頼りになる先生だ。孫のような年だが。
稀勢の里の引退会見を見たのではないが「わが人生に一片のくいはなし」というようなセリフが使われたらしい。そうかな?とも思う引退ではあったが本人はやりきったのだろう。相撲一筋のほかにはなにもない人生なのだろうか。すばらしい!私なんて悔いだらけの人生だから。それでも特に大きく三片の悔いがある。人は同じ過ちをするらしい。形は違うが、根っこは同じだ。
自信がなくていつも自分から身を引いた。でもそれも考えようで、悔いは悔いだが、結果は良かった気もする。だから、いまは「それでも前を向く」にしている。ウエットに富んだ缶コーヒーのボスのCMのように。マイナスの言葉は吐かなくなった。吐けばその方向にいくからだ。女はずるいから、さっさと立ち直って「次、行こう!」ができる。どうも、男性はそうはできないようだ。でもさびしがりやだから「悔いあり」をするようだ。まぁ、それが人生のおもしろさだろう。
体が軽くなった。2キロくらいやせた感じだといったら、それ以上軽くてどうするのです と言われた。理想は軽い女。重い女ではいけないと思っている。軽くなるには孫のような先生も役に立つのだ。