一晩中雨が降っていた。寒い朝だった。今日も時雨れるようだ。温かくしてお友達と佐川美術館へ「平山郁夫」悠久のシルクロード を観に出かけた。佐川美術館は、守山市の琵琶湖大橋から近いところにある。佐川急便が創業40周年の記念事業の一環として開館したそうだ。水庭に浮かぶ建物は、切妻造りの平屋だ。琵琶湖の景色とも調和して、何とも美しい。通常でも、平山郁夫の作品は展示されているが、今回は全国から集められた作品が展示されていた。コロナウイルスの影響で、入場人数を制限しているので、ゆっくり鑑賞できた。砂漠がなぜかあたたかくみえる。そして、あのうつくしい空の色!
そんな鑑賞の時間に電話が2件入る。気になる人たちからだ。一つは、クリスマスコンサートを企画している、セミプロのオペラ歌手の子からだ。うまく進んでいる報告だった。彼女と親しくしているテノール歌手の男の子と1時間のショーを作る。1年間、二人は海外のプロの先生についてレッスンを受けている。彼のためのレッスンだという感じだった。その彼が先生にとても褒められたという。二人とも精神面で問題のある人たちだった。特に彼のほうは・・・。
「彼を信じてパートナーシップを組んでいてよかった!」と。彼女は喜んでいた。周りの人たちの心無い発言でとても苦しんでいた。「信じてそばにいてあげて」としか言えなかったが、彼女の言葉でほっとした。
そして、悩んでいた91歳になるおじいちゃんからの電話だった。ガチャンと(とは言わないが)電話を切られてから、同じようにメールやお手紙を送っていた。そして今日、何もなかったように電話があった。よかった!
「信じて待つ」そのことが大事なことを感じるこの頃だ。佐川美術館の帰りの電車から大きな虹を見た!「希望」と題してメールを送った。信じている人に。