コロナウイルスの感染が拡大している東京へ取材に出かけた。それでも、慣れてきているのか、新幹線に乗るのも以前ほど神経質にならない。いつもと違うホテルなのでなにか落ち着かず、世界から切り離された気分になった。家にいる時間が長くなり、家事をしている時間でどこか安心している。生活が変わりつつある。
何十年ぶりかでミニスカートをはいた。特に意味はなく、はいていくきれいなパンツがなかったのだ。でも、何かウキウキしてうれしくなった。ミニスカートをはいていたころは・・・。
人生の半分以上は都会(東京)で過ごしていた。今の長浜の暮らしは最高だが、時々都会に出ると、何かノスタルジアがある。都会の街路樹で、今は、イチョウが葉を半分くらい落としている。黄葉は長浜のほうがはるかにきれいだが、並木の美しさはない。神宮の絵画館前はむかしは本当にロマンチックだった。そして、デパ地下がやはり好きだ。今は、ごく普通に会社帰りに利用している人が多いようだ。私は、日曜日に出かけることが多かった。手に入りにくい調味料や食材を買うのが楽しみだった。そして、おいしいフランスパンとコーヒー豆を買って帰った。ほんの少しの贅沢だった。
「後ろからみると学生みたいだよ」と取材のサッカーおじいさんたちに冷やかされた。場所は駒沢公園。木々がうつくしい!なにかとてもロマンチックで学生気分になったおばあさんだ。あなたと歩いてみたかったなぁ。