静かに1日が暮れていった。風の冷たい寒い日だった。昨日、歩きすぎたので、今日は近くへ買い物に行くほか自宅待機だった。コロナウイルスの感染が止まらないのに、各地では人出がある。Go Toトラベルの影響だろう。今までご夫婦で出かけてことがないような方たちも、嬉しそうに出かけている。「お忍びで月末にそちらのほうへ出かけます」などとメールが来るが、奥さまとなのにどこがお忍び?仕事の関係だろうか。確かに私も恩恵を受けたが、どうもこのGo Toトラベルは違和感がある。うまく言えないが、これでは外国からの観光客が日本人に変わっただけなのだから、このあとはどうなるの?それに医療関係者、介護の現場などにかかわる方たちはどんな思いで見ているのだろうか。「いまは、旅行など考えつきませんね」と介護の現場の方が言っていた。医療現場や介護の現場が逼迫した状態なのに、経済を回すことが優先されていいのだろうか?
対策を打ったと思うと、また感染が広がり、新しい対策を再考しなくてはならないのではないだろう。マスクは95%以上実行しているし、手洗いも換気も三密もこれ以上どうしろというの?! という人が多い。ワクチンもまだオールマイティのカードではなく、むしろ不安のほうが多い気もする。といっても、私は医師でもなく介護士の資格もなく、何もできない。寄付もできなければ、本当に無力だ。
それでも、平和でしあわせに暮らしている。平和とかしあわせとかは「退屈なもの」だと誰かが言った。私はこんなに退屈でのんびり暮らしていていいのだろうか。
メールの返事も1通も出さず、沈んだ1日だった。