半そでで過ごせるくらいの日。昨夜は暑くて目が覚めた。暑くなっても、コロナウイルスの猛威は続いている。この時間は、「過去最多」とか「変異株」とかが目に入る。もう、だれが先に接種しようがいい気持ちにさえなる。そんなニュースをワイドショーで流すのもいかがなものか。十分な治療も受けられず亡くなる人も多いのに。滋賀の三日月知事はGKにゴルフのコンペに参加したとか。もちろん「感染対策は万全」というフレーズ。謝罪するより、「毎日毎日、コロナコロナの重圧で、家庭の雰囲気も重くて、妻のためにもゴルフに行きました。非難は覚悟でした」なんて言えば、そうか、そうねになるような気もする。
今日のいいことは、陶芸の展覧会用の作品が無事焼きあがってきたこと。そして、仕上げに向けて陶灯に紙を貼りだしたこと。先生が嬉しそうに、正しい貼り方を教えて下さった。(いつもは自宅で貼っていた)日曜日には完成!そして、家に帰ると、宮城からおも~いどら焼きが届いたこと。これがとてもおいしい。送ってくださった方の気持ちで胸がいっぱい。
いいお話は、あと辻一成の小説のあとがきに変わる、小さな愛情物語がよかった。辻一成のロマンの世界だった。学生時代から10年以上つきあっている男女。男はきょうこそプロポーズをと思い、女は今日こそ別れようとレストランで食事をして、煮詰まってしまい、観覧車に乗る。その夜景が見えるようでうつくしい。「世界で一番遠くに見えるものはなにかしら」と彼女はつぶやく。
星だった。星よりも遠いものが人間の目の中にある。銀河はそこにある、と彼女は思う。時間がそこで流れている、と彼は思う。その果てしないものを抱えて人は生きているのだから、尊いものを慈しみたい、と二人は感じた。ものすごく近くにありながら遠くにあるもの。もっとも遠くにありながらそばにあるもの。それが君で、それが自分。