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淡いこひは

2021-05-16 17:55:01 | 日記

雨に濡れた緑がうつくしく、久しぶりに車窓に墨絵の世界が広がる。近畿地方は梅雨入りしたという。なんとも季節の進みが早い。昨夜は風雨が強く目が覚めた。ぼんやりした意識には屋根を打つ雨の音と風の音で、どこか山奥の小屋にでもいるようで心細かった。誰かの小説で読んだ感じだ。

今日は日曜日で検査数も少ないのか、コロナウイルスの感染者が少ないようだ。それでもお天気のようにすっきりはしない。今日はなにか明るいお話はないだろうか。こひのお話は、明るい話よりもどうも後悔になってします。下記はこひとは言えないはなしかもしれないが。

その人は15歳くらい年下だったろうか。塾を経営していた時の、会社の税理士さんだった。知人の会計士さんに紹介いただいた方だ。経理処理はしていたので、月に1回くらいその財務状況などを見にきていた。もと夫と別居して仕事をしていたころ、いよいよどちらかが会社を辞める話し合いになった。そんな折に、出ていく覚悟の私は彼に(K氏としよう)現状を話した。K氏を頼りにするつもりはあったのだろう。深い思いはなかったが、紳士的ないい人だとは思っていた。話し合いになると荒れるもと夫をどうしていいかわからない時に、電話したこともある。いつもきちんとお話をしてくれた。私が個人的に経理を見ていた会社の決算をしてくれてもいた。今思えば、善意でしてくれていたことが多い。どこかに淡い思いがお互いにあった気がする。

そういう「淡い思い」で終わるお話は、うつくしいまま残るようだ。いわゆるプラトニックラブの類だろうか。一線を越えた関係は、行く道は2つのどちらかだ。「結ばれる(どういう関係であれ)」か「別れる」だ。

一番罪深いのは、だれも入れないような深い想いの中に入り込んだ『想い』ではないだろうか。いや、「罪深い」ではなく「純化された」というほうがいいのだろうな。いずれにしても私は幸せだった(幸せだ)と思う。その分、自己中で相手の気持ちをわからなかった自分を悔やむことが多い。雨の日はつらいね。

 

 

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