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あなたに「ぬくもり」を届けたくてブログをつくっています

20年前と同じものを探して

2022-02-03 18:23:37 | 日記

ここのところよく眠れるのか起きるのが遅く、起きると急いで暖房を入れて歩きます。(というほど家が広くはありませんが)何か今日はあたたかいなぁと思うと、間違えてパジャマの上にいつものセーターなどを着ていました。そうか、ごろごろ太りになるよりは下着を1枚増やせばいいのだと、おばあさんは思いました。年を取りましたね。

お友達が浅田次郎さんの本を夢中で読んでいるというので、1冊短編集を図書館で借りてきました。夜に読みだして「あれ?これは読んでいる」と思い出しました。「獬(シエ)」という題です。9年間飼い続けていた猫をなくした独身の女性が(彼女はコインロッカーで生まれたという過去を背負っています)ペットショップでもらった得体しれない動物を買う話です。この動物は人の不幸な話をご馳走だと彼女の話をお腹いっぱい食べて死んでゆく話です。5000年の長い旅だったと言って。

10行くらい読むとああ読んだことのある本だとわかりました。おそらく単行本で買ったのだと思います。本を図書館に借りに行くのはこの地に来てからが初めてのことでした。20年ぐらい前でしょうか。当時もあまり浅田次郎は読んでないと思います。でも、手にした本は同じなのですね。不思議なことです。本の帯の紹介が今回は「冬の公園の日溜まりにも似た微かなぬくもり。魂をゆさぶる八編」とありました。おそらくこのフレーズで借りたのだと思います。

20年、そんなぬくもりを届けたくて生きてきたのでしょうか。そして、その私を支えてくれるもの探して・・・。

人生は面白いと思います。同じものを探しているのですね。逢えてよかったと思いました。

コメント
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