冷蔵庫に入れ忘れて室内に置いたものでも悪くなることはないこの頃です。バターや生クリームのかちかちです。朝は室温5℃くらいで始まりました。雪はあまり降っていませんでした。粉雪が降ったり止んだりです。ついに家から3メートいう以上は出ませんでした。越してきた時はこの地ではなんであんなに立派なガレージを作るのだろうと思いましたが、今年は納得です。不動産屋さんの男の子に言われた「スーパーは突然臨時休業になりますから気を付けてくださいね」もまさにその通りで昨日は見事そのくじを引きました。
昨日書いた宮本輝の小説に「雪の香りがした」とありました。「雪の匂いね」・・・。雨の匂いはわかるのですが、「雪の匂い」はわかりません。ずっと雪国に育っていたらわかるのかななどと思いました。この主人公の女の子は富山から都会に出て1年で富山に戻ってきてしまいました。勤めたいた会社が新宿という設定ですから、そうかもしれないなぁと思います。
人はどこかに心のふるさとのようなものを持っていて、無意識にそこにもどる(似たようなところに戻る)帰巣本能のようなものを持っている気がします。それは幼い時の記憶とかが多いのではないでしょうか。失ったものを別のものの中に見出すというのか。すべての人がそういうふうに生きるわけではないでしょうが。私がこの地に落ち着いたのも失った家を見つけたような気もします。
今日もタイピングする手が冷たいです。北国では大き目の湯飲み茶わんがいいようですね。雪の匂いはないような気がします。雨の匂いは「土」の匂いかもしれませんね。
写真は河津桜です。