今日も天気は上々。朝食後、小屋から常念岳に上る。ガレ場の道だが、昨日の大天井岳とは違い比較的足元は安定している
平地では気温がかなり高いようだがさすがにここでは夜は零下になる。こんなところで一晩寝られるものなら寝てみれば、といいたくなる
1時間で頂上到着
さすがに眺めがいい。槍から左は大キレット、北穂、奥穂、前穂高の峰々
槍から右は双六、三俣蓮華岳などの西鎌尾根
燕岳の後ろに立山、剱岳、針ノ木岳など
さらに右には鹿島槍、五竜、唐松岳など
遠くは左端が富士山の頭、その右は南アルプスの峰々
風もなく寒くもないのでもう少し見ていたいが、常念岳の頂上は狭いので後続組に譲って来た道を下りることにする。
小屋に戻って、一の沢に下山開始
雪渓はすでに大穴が開いている
雪渓をトラバース
雪の上の方が歩きやすいのでもう少し雪渓が続いてくれればいいのだがすぐに夏道歩きとなる。下の方ではすでに花も咲き始めている
スミレのようだが
葉っぱに特徴があるがカタバミの一種か
これもわからない
あと少しというところで少し休憩。水を飲んでさてと立ち上がるのだがザックが上がらない。確かに疲れてきてはいるがそんなに力がなくなっているのだろうか。と思ったら、岩の間にザックについているストラップの返しの部分が挟まっている。岩ごとは持ち上がらないはずだ。落語の「宿替え」で家の柱に風呂敷をかけて持ち上がらないと騒いでいるようなものだ
アークテリクスもどき
3時間ぴったりで登山口まで下りてくる
あとはタクシーで穂高駅へ出るだけだ。お天気に恵まれて素晴らしい山旅だったが、雪が少なかったのがいささか物足りない。結局アイゼンもピッケルも出番がなかった。ぜいたくを言ってはきりがないので無事下山できたことに感謝