この何年かは9月の終わりから10月にかけて秋山に出かけることが多かった。しかし今年は秋雨前線の停滞が続き、お天気が安定しなかったので家でおとなしくしていた。やっとお天気も安定し始めたが、高い山での紅葉はほとんど終わってしまったので少し低いところへいってみることにする。
関西からは少々不便で、行く機会のなかった上越の苗場山は、頂上付近が広い高層湿原で草紅葉も見られるということで以前から気になっていた。登山口はいくつもあるが交通の便などを考え、苗場スキー場のゴンドラを使っての往復コースでいくことにする。
ゴンドラの動き出しは0900時。日本一の長さを誇るゴンドラは所要時間25分、いったん上って途中谷まで下ったりしながら高度を上げて行く。
パンフレットではこの辺りの紅葉がきれいとのことだがまだ少し早いようだ
0930時、ゲレンデを少し歩き登山道に入る。ゴンドラの最終の下りは1600時なので時間を気にしながらの上りである。高度が上がるにつれて木々の色づきが美しくなっていく。
2時間ほどして祓川からの登山道と合流する神楽ヶ峰に着くと登山者が増えてくる。ここから苗場山へは往復で2時間余り。下りのゴンドラの最終時間を考えるとあまり余裕はないので先を急ぐ。
神楽が峰付近からの苗場山
神楽ヶ峰からはいったん鞍部まで下って登り返す。ピッチを上げて頂上直下の急登を上りきると平らな頂上(2145M)に出る。
池塘が点在する広々とゆったりした眺め
ゆっくり眺めを楽しみたいところだが帰りのゴンドラの時間が気になっておちつかず、後ろ髪を引かれる思いで引き返す。
午後になって陽が高くなると木々はいっそう輝きを増す
苗場山を振り返る
下りは速く、思ったより余裕をもって戻ってこれてホッとする。これならもう少し頂上にいたかったと心残りである。
今回はゴンドラの最終時間を前もって調べておかず1700時頃までは大丈夫じゃないかと勝手に思い込んでいたのが痛恨のミス。結果的に間に合ってよかったもののあわただしい山行になってしまい反省しきり。もう少し時間に余裕をもってゆったりと登らなくては。「計画は綿密に」なのだ!