のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

なれるのなら

2006年02月11日 12時13分18秒 | 読書歴
前出の詩集からもう一遍。
他の詩はほとんど流し読みでしたが
この二編だけは何度も読み返しました。
こういうとき、言葉も文章も「出会い」なんだな、と
しみじみ思います。ほんわか幸せになります。

「なれるのなら きになりたい
 こころからなりたい
 あれのに ひとりたち
 ひとのように かんがえる
 かぜのふく いみを
 ほしのまたたく わけを

 なれるのなら いわになりたい
 こころからなりたい
 なみうちぎわに
 どっしりとこえをすえ
 ひとのように かんがえる
 なみのよせてはいく いみを
 しぶきのはねる わけを

 なれるのなら うみになりたい
 こころからなりたい
 せかいのはてまでひろがる
 うみそのものになって かんがえたい
 あらしがたけりくるう いみを
 なみがしらのきらめく わけを」

わたしは、他のものになれるとしても
再び人間になりたいです。
そして女性として生きたい。
そのくらい幸せに生きています。

でも、もう少し望むなら
ずるくてあまいオンナノコになりたい。
強くてもろいハハオヤになりたい。

わたしはわたし

2006年02月11日 12時08分54秒 | 読書歴
体調不良、精神不調で三日間ほど寝込んでました。

そんなときに読んでいた詩集「わたしはわたし」の中で
琴線に触れた詩です。

「わたしは こういうわたしなの
 かんがえかたも わたしなの
 わらいたいとき わらい
 さけびたいとき さけび
 はねたいとき はねる
 うたいたいとき うたい
 なきたいとき なく

 そう わたしはいま ないている
 わたしは さみしいわたしなの」
            バルブロ・リンドグレーン

ご心配なく。
琴線に触れただけです。
私は泣いてません。笑ってます。
笑おうと努力してます。

仕事もがんばるぞ。
これは自分に言い聞かせてます。

とりあえず、週末は幼馴染が遊びに来るので
彼女と将来について語り合います。
そして心から笑います。

ライオンと魔女 / C・S・ルイス

2006年02月09日 13時39分32秒 | 読書歴
小学六年生のときに出席したクリスマス会で
「ライオンと魔女」のアニメ映画を見た。



ルーシーがたんすの道を通ってナルニアに行く姿に
わくわくし、エドマンドが魔女にもらったプリンを
見て、唾がこみ上げてきた。


私は一瞬のうちにナルニアの虜となった。



その後、教会学校の先生からあの映画には
原作があることを教えてもらい、むさぼるように読みふけった。


愉快なオトモダチ、タムナスさんの涙も
偉大な偉大なアスランの鬣もまるで本当に見たかのように
心に思い浮かべることができた。



ナルニアは今も私にとって「どこかにあるに違いない国」である。

ヘンゼルとグレーテル

2006年02月07日 21時41分51秒 | 日常生活
読書報告ではありません、念のため。

月曜日、京都土産を持って出勤しました。
いつもお世話になっている先輩方に
仕事面ではちっとも恩返しができないため
こういうときに心をこめて恩返し。
気分は賄賂です。

外は生憎の雨。むしろ、みぞれ。
バスに乗っていこうか迷いましたが
こういう天気のときほど、バスは混んでいるため
ちょっぴりうんざりして歩いていくことにしました。
朝から満員のバスになんかのってられるかー!

会社まで歩いて30分ぐらい。
日ごろの運動不足解消にもちょうど良い距離です。

さくさく歩いていると、足元でどさっという音。
下を見ると、お土産のお饅頭が
見事に道路中に散らばっています。

・・・・雨とみぞれで紙袋の底が抜けた模様。

ていうか、なんでこんなバスどおりの真ん中でー!!
もっと裏通りとか小道とか
目立たん場所がたくさんあるやんっ。
しかもこの天気で道は軽く渋滞。
車に乗っている人も歩道を見る余裕がある様子。

案の定、お兄様がわざわざ窓を開けて
教えてくださいました。

「濡れとうよー。」




・・・・わかっとるわー!

会社についてから、さくさくお土産を渡せるように
箱から出してた自分が恨めしい。
会社についてからのちょっとした手間を
惜しんだ一時間目の自分を正座させて説教したい。

おかげで饅頭が町に転がり放題。

ま、こんなこともあるよね。
気を取り直して、一生懸命饅頭を拾っていると
通勤途中のおじ様も親切に声をかけてくださいました。

「落ちてましたよー。」


だーかーらーっ!
わかっとるっつーに!!
落ちてまし「た」っていうかっ!
今、ここに落ちて「る」からっ!


と、真剣に突っ込みを入れていたところ
おじ様が拾ってくださったお菓子は
本当に落ちてい「た」ことが判明しました。

紙袋の底も一気に抜けたわけではないのです。
当初は小さな穴だったものが
歩いているのりぞうの振動で少しずつ大きくなり
最終的に底が抜けたのです。

そしてのりぞうは、その小さな穴から
少しずつ、少しずつお饅頭を落としていた模様。



・・・・どないやねん。

朝から疲れ果てました。

けれどもご安心ください。
お土産のお饅頭はきちんと乾かして
無事、皆様にお渡しすることができました。


・・・・日ごろのお礼です。

色っぽいバトン

2006年02月07日 02時14分58秒 | バトン
よこぽーからバトンが回ってきました。

・・・ちなみにワタクシ、
よこ「PO」なのか、よこ「BO」なのか
実は未だに判断がついていないのですが・・・。
どっちー?

01.自分を色に例えると?

 よこぽーからはサーモンピンクと言われました。
 鮭の刺身みたいな感じだそうです。
 ピンクなのに女性らしさのかけらも感じられない
 例えをありがとう☆
 ・・確かに脂の乗り具合はそっくりです(涙)

 自分では「茶色」かな。
 枯れ枝のイメージ。
 緑の葉をまぶしく地面から見上げてるかんじ?
 できれば、うまくリサイクルして
 侘びさびの世界を作り上げたいような。
 
 あ、リースではありません。
 あくまでも純日本人のイメージね。

02.自分を動物に例えると?

  勿論、のたのた亀。
  あのどこを見ているのか分からない瞳にも
  どこに向かっているのか分からない足取りにも
  かなり親近感を覚えています。
  もしくは縁側でひなたぽっこしつつまどろむ犬。
  動きの重さではコアラもありうるか・・・。

  と、思っていたのですが、
  結構、てんぱるとどたばたしてるんですよね。
  常にでんと構えている彼らは憧れです。

03.自分を好きなキャラに例えると?(漫画や映画何でも可)

  好きなキャラ、ではなく
  好きなキャラで、なおかつ自分に似てるキャラ?
  意外に難易度の高い設問でございますな。

  好きなキャラは「トトロ」「ムーミン」「スヌーピー」。
  のんびりムード漂わせながらも「孤独」なかんじ。
  ・・・トモダチ、少なそうだし。

  人懐っこそうなのに(人間の傍いるしね。)
  自分の好きなときにしか近寄ってこないかんじも好きです。
  ・・・似てるかなぁ?
  トトロ、ムーミンは眼の小ささとか
  似てるような気がしないでもない。  

04.自分を食べ物に例えると?

  む、難しい。。。
  なんだろ。茄子?
  食べても栄養価がほとんどないところとか。
  好きな人、嫌いな人、結構別れますよね。
  見た目もぬぼっとしてるし。

05.次に回す5人を色で例えると?

  ごめんなさい。3名にさせてください・・・。

   前回、バトンをくださったエビマユさま
   バトン返しです。
   彼女はぱりっと爽快な青。
   でも、あまり濃くない青です。薄い感じ。
   晴れなのに自己主張していない青空みたいな感じ。

   脱力毒舌キャラのmiyabicoolさま
   断然、芥子色!
   マスタードなんてかっこいい名前は使いません。 
   からし色、ね。洋服からのイメージもそうですが
   パステルカラーのようにがんばってはないのよ。

   スポーツ大好き、車大好きのれおさま
   あなたのそのかっこよさ、潔さはまさしく銀色。
   金のように人に媚びてない感じ。
   そして、金よりオトコマエな色。
   でも、定期的なお手入れが必要なあたり
   さびしがり屋のイメージ。

  ・・・もしよろしければバトン拾ってください。
  ここにひっそりと置いておきますので。。。。

ギミー・ヘブン /2004年日本

2006年02月06日 00時15分47秒 | 映画鑑賞
■ストーリ
 両親と死に別れ、養父母も次々に不審死をとげる
 麻里(宮崎あおい)は共感覚の持ち主。盗撮サイトを運営する
 新介(江口洋介)は、共感覚者のために恋人(小島聖)や
 親友(安藤政信)にも理解されない孤独を抱えていた。
 ある日サイトで異変が起きて以来、彼の周囲で不可解な事件が
 起こり始める。

■感想 ☆☆☆☆
 「共感覚」という症状を初めて知ったし
 そういった感覚が本当にあるのかもわからない。
 それでも全てに対しておびえるような視線を持ち続ける
 麻里はとても痛々しく「孤独」を感じた。

 ほかの人と話しても、何を言っているのかわからない。
 ミッキーやドナルドの姿も分からず、数字やひらがらさえも
 他の人と異なって見えている恐怖。

 世界でひとりぽっち。

 本当にひとりぽっちだと感じていたときに
 ようやくめぐり合えた「同じ世界を共有できる人」。
 彼女はそのとき、どれだけ安心したのだろう。
 どれだけ、彼と語り合いたいと願っただろう。
 どれだけ彼にすがりつきたかっただろう。

 「欲しいものができたから」

 常に言葉少なく、自分の気持ちも何一つ伝えない
 彼女が唯一語る「希望」が痛々しい。

 目の前に自分と同じ世界の仲間がいるにも関わらず
 自分を開示できない麻里。兄のゆがんだ愛情ゆえに
 よりいっそう深まっている孤独。

 宮崎あおいの何も語らずにじっと見つめる瞳の
 ものがなしさがとにかく印象的。
 ラストでようやく感情を解放する彼女の
 幸せそうな笑顔も。
 自分たちだけが見ることができる世界を
 自分たちの言葉で伝え合い、共有できる幸せ。
 その瞬間の世界の美しさがすばらしい。

 ただ、麻里に対して新介の孤独が
 今ひとつ伝わってこなかったのは少し残念。

 予断ですが、私にとって記念すべき初めての
 鳥肌さん出演作です。動く鳥肌さんです。
 ずっと見たかった人なので大興奮してしまいました。

騙されてるかも・・・。

2006年02月05日 23時30分37秒 | 日常生活
ちなみに、花というものが苦手だったのりぞうが
花好きに変わったきっかけがこちらのミニバラです。

このミニバラさん。
我が家に来てからそろそろ半年が経とうとしていますが
その間、一度も花を切らしたことがないお利口さん。
常に満開状態で、
のりぞう家のベランダを彩ってくれています。

このミニバラさんが来るまで
3鉢ほどからせてしまったのりぞう。
もはや「花」なるものと相性が悪いのかと
あきらめかけていましたが、あきらめなくてよかった!

おかげで、毎朝、「花に語りかける」という
ものすごくトモダチいなさそうな日課が出来上がりました。

昨晩、ドライフラワーの相談がてら
ミニバラの自慢も母親にしてみたところ
母親からもうひとつアドバイス。

「うまくそだっとるんやったら
 絶対に鉢の場所を移さんほうがいいよ。
 移したら枯れるよ!」




・・・・・なんか心霊現象みたいなんですけど、その言い方。。。
少しぐらい移しても大丈夫だよね?
誤差範囲は許してもらえるよね?


・・・てか、このアドバイス自体
信憑性が低そうな気がするのですが。。。。
ワタクシ、騙されていませんか?

意外にオトコマエ

2006年02月05日 23時20分58秒 | 日常生活
と、いうわけで立派な花束をゲットしたのりぞうですが
立派過ぎて、うちのへなちょこ花瓶にはすべてがおさまりません。
・・・だって、自分で購入するような花束なんて
100円、200円の世界だもの!
桁がちがうっつーに!

そうはいっても美しいお花が無駄になるのはしのびない。
思い切って、薔薇とかすみ草はドライフラワーにまわすことに。
元来、女らしさとは無縁ののりぞう。
ドライフラワーなるものの作成も初体験です。
初心者のりぞうは早速、母上にお伺いの電話をかけました。

「ドライフラワーを作りたいんだけど
 これってお花を逆さづりにして干すだけだっけ?」

と、潤いのかけらもない殺伐とした表現で
お伺いをたてるのりぞうに

「うんうん、風通しがよくって、
 直射日光があたらないところがいいらしいよ。」

と、難しいことこの上ない要求をする母上。

風通しがよくって、ということは窓の傍?
でも、直射日光はあたっちゃだめ、ということは玄関?
いや、風通しがよくないし・・・・。

と、しばし混乱に陥っていると

「ま、結局のところ、花なんて
 やってみなきゃわかんないのよ。
 やってダメだったら、それを次に活かしなさい。
 失敗しながら、挑戦するといいよ。」

と、シンプルな助言にきりかえる母上。

そりゃ、そーだ。
それが成功への一番の近道だよね。

オトメ度高まるかと思ったドライフラワー作成ですが
意外とオトコマエな考え方でチャレンジするものらしい。

そういうわけで、ただいま薔薇とカスミソウ熟成中です。

贈呈したもの

2006年02月05日 22時59分22秒 | 日常生活
昨日は先日よりご紹介していた「草の乱」の上映会でした。

はりきって受付を担当していたのりぞう。
上映会直前になって急遽、監督と脚本家さんへの
花束贈呈を頼まれました。
うわぁ!光栄です!ぜひぜひ!
と、躊躇することなく(むしろうきうきと)引き受け
上映会終了直後に花束贈呈。
滞りなく花束を渡せ、和やかに上映会が終了しました。

その後は監督と脚本家さんを囲んでの懇親会です。
スタッフでの参加にも関わらず、
懇親会参加者をおしのけて立食パーティに参加するのりぞう。
・・・ほら、こういう場では積極的に
食べ物を確保しておかないとね。(スタッフですけどね。)
懇親会での雰囲気もお食事もおしゃべりも無事、満喫しました。

懇親会終了後、お礼とともに渡されたのは

のりぞうが贈呈したはずの花束。




・・・・こういうのって、何て言うんでしたっけ?
「因果応報」?「金は天下の回り物」?
「わらしべ長者」?・・・どれも違う。。。

何はともあれ、帰宅直後に早速飾りました☆
部屋にお花があると、それだけで幸せ気分です。

映画を無料で楽しめただけでなく、その後はお食事も満喫し
そしてこれから一週間は、このお花で幸せ気分が持続しそう。
本当に有意義な一日でございました。

草の乱 /2004年日本

2006年02月04日 23時56分02秒 | 映画鑑賞
■監督:神山征二郎
■ストーリ
 1883年、生糸を産業とする秩父郡下吉田村では、世界的な
 不況とデフレによる生糸価格の暴落で、人々の暮らしが
 困窮していた。借金に頼る暮らしを余儀なくされ、高利の
 取り立てに身代限りとなる農家も続出。生糸商家を営む
 井上伝蔵は、人々の窮状に心を痛め、高岸善吉、落合寅位置、
 坂本宗作と「困民党」を結成し、高利貸し取り締まり、
 借金年賦返済の請願運動を始める。警察署、高利貸しへ
 請願・交渉を行うが、事態は悪化する一方。もはや政府を
 打倒するしかないと、困民党は、命を懸けた武装蜂起を決意する。

■感想 ☆☆☆*
 恥ずかしながら、「秩父事件」自体、まったく知らないまま
 この映画を見た。見終わって、あまりのやりきれなさに
 「秩父事件」について簡単に調べてみた。

 秩父事件は、税の軽減、高利貸しへの借金返済の据え置きなど
 4項目の要求を掲げ、略奪や女性への暴行を軍律5か条で
 厳しく禁じて行った武装蜂起。当初3千余名の軍勢だったが
 最後には1万人にもふくれあがった。しかし、軍隊と警察により
 9日後には鎮圧され、「暴徒」の「暴動」による事件として
 12名が死刑宣告を受け、3千余名が懲役となったそうだ。

 自由民権運動と政府との駆け引きや軍部の策略など
 歴史の様々な面がきちんと描かれている。
 決して娯楽で見る作品ではないけれど、歴史というものが
 こういう名もない(もしくは、歴史の波にのまれつつある)
 先人の苦労、努力で成り立っているのだと改めて教えてくれる作品。

 なにより、この事件の中心となった人たちがみな
 自分の利益ではなく、「自分たちの仲間のため」「義のため」
 「将来の日本のため」に立ち上がる様子に心を打たれた。
 勝ち目はないと分かっていても動かざるを得ない戦。
 勝ち負けではなく、自分たちの意見を伝えるために
 今の日本をほうっておいてはいけないという思いに突き動かされる
 彼らの姿に熱いものがこみあげた。

 「自分は命をかけるつもりでがんす。」
 命をかける、という言葉を言葉の綾ではなく、
 真剣に使っていた時代が確かにあったのだ。

 「自分の人生は自分のもの」
 ついついそう考えてしまう自分がいる。
 勿論、その考えは映画を見た後も持ち続けているし、
 正論だとも思っている。
 けれども、今の自分のためだけに生きていていいのだろうか。
 もっと大きな目を持ちたい。もっと大きな心を持ちたい。
 その上で、自分ができることを自分にできる範囲で
 無理することなく行い、「未来」を後悔することなく見たい。
 そんな気持ちにさせられた。

 
 圧巻はやはり8000人のエキストラ。
 村人たちのやりきれない思いと暴動に走らざるを得なかった
 エネルギーのようなものが伝わってきた。

 ただひとつ残念だったのは、緒形直人さんの老け顔。
 ・・・それはちょっとやりすぎでしょう。。。。