デパートで、レジに並んでいたら、私の前に二十代後半とおぼしき女性がいた。
彼女の番になると、持ってきた袋の中から洋服を取り出した。
「これ、ここで買ったんだけど」
「何か不都合でも?」
「パーティに着て行こうと思って買ったんだけど、やっぱ返品するワ」
「いつお買い上げに?」
「パーティのちょっと前だから・・・・15日ぐらいかな」
「えーと、今日は2日・・・」
「ああ、12月。12月の真ん中ぐらいよ」
パーティってクリスマスパーティだったんか!
今は4月だ。
持ってきた洋服は、心なしかヨレっとしてて、たぶんクリスマスパーティに着て行ったんだと思う。
絶対そうだ。
アメリカがいくら返品天国だって、さすがにこれは通らないだろう。
「レシートありますか?」
「もちろんあるわよ、ほら」
店員はレシートを眺め、奥にいる誰かと話をし、戻ってきた。
やっぱりだめだろうな、そりゃそうだ。クリスマスのものを4月に持ってくんな、って話よ。
しかし店員は事務的にこう言ったのだ。
「現金でお返しはできかねるんですが、他のお品と交換ならできます」
できるんだ・・・・・できちゃうんだ・・・
すると女性は待ってましたとばかりに、左手に持っていた洋服を差し出した。
「じゃ、これと交換してくれる?」
この見事なまでの手際のよさ、最初から知っていたに違いない。
この服欲しいなーと思ってて、でも高いなーと思ってて、そしたら「あ、12月に買ったアレ、もう着ないから返しちゃお♪それがいい、それがいい」
まず間違いなく、そんな流れだったに決まっている。
それにしても、どうしてこんなに堂々としていられるんだろう。
彼女だけじゃない。日本人以外の人の多くは、ものすごく自信たっぷりに見えるのはなぜだろう?
これは私だけが感じるのかもしれないけど、日本人って、どこか謙虚さというか、いつでも譲る用意ができてます、というような人の良さがにじみ出ている気がする。
かくして彼女は、「着ようと思ったけど着なかった、なぜかヨレっとしたドレス」を返品し、
代わりにおニューの麻のパンツを手に入れて、洋々と帰った。
今日の教訓。
『レシートは絶対になくさない。レシートは金だ』
いやー、すごい国だわ、アメリカ・・・・やっぱ好きかも、この国。
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彼女の番になると、持ってきた袋の中から洋服を取り出した。
「これ、ここで買ったんだけど」
「何か不都合でも?」
「パーティに着て行こうと思って買ったんだけど、やっぱ返品するワ」
「いつお買い上げに?」
「パーティのちょっと前だから・・・・15日ぐらいかな」
「えーと、今日は2日・・・」
「ああ、12月。12月の真ん中ぐらいよ」
パーティってクリスマスパーティだったんか!
今は4月だ。
持ってきた洋服は、心なしかヨレっとしてて、たぶんクリスマスパーティに着て行ったんだと思う。
絶対そうだ。
アメリカがいくら返品天国だって、さすがにこれは通らないだろう。
「レシートありますか?」
「もちろんあるわよ、ほら」
店員はレシートを眺め、奥にいる誰かと話をし、戻ってきた。
やっぱりだめだろうな、そりゃそうだ。クリスマスのものを4月に持ってくんな、って話よ。
しかし店員は事務的にこう言ったのだ。
「現金でお返しはできかねるんですが、他のお品と交換ならできます」
できるんだ・・・・・できちゃうんだ・・・
すると女性は待ってましたとばかりに、左手に持っていた洋服を差し出した。
「じゃ、これと交換してくれる?」
この見事なまでの手際のよさ、最初から知っていたに違いない。
この服欲しいなーと思ってて、でも高いなーと思ってて、そしたら「あ、12月に買ったアレ、もう着ないから返しちゃお♪それがいい、それがいい」
まず間違いなく、そんな流れだったに決まっている。
それにしても、どうしてこんなに堂々としていられるんだろう。
彼女だけじゃない。日本人以外の人の多くは、ものすごく自信たっぷりに見えるのはなぜだろう?
これは私だけが感じるのかもしれないけど、日本人って、どこか謙虚さというか、いつでも譲る用意ができてます、というような人の良さがにじみ出ている気がする。
かくして彼女は、「着ようと思ったけど着なかった、なぜかヨレっとしたドレス」を返品し、
代わりにおニューの麻のパンツを手に入れて、洋々と帰った。
今日の教訓。
『レシートは絶対になくさない。レシートは金だ』
いやー、すごい国だわ、アメリカ・・・・やっぱ好きかも、この国。
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