太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

できれば見たくないモノ

2014-06-04 19:53:09 | 日記
ビロウな話なので、食事中の人は気をつけて。




職場があるモールのお手洗いは、

片側に10個ずつの個室が向かい合って並んでいる。

日本のトイレだと、ロックされているかどうかが、赤や青で表示されるようになっていることが多いけど

ハワイのトイレは、下をのぞいて人が入っているかどうか確かめないとわからないことが多い。


ここのトイレは、押して開けるドアになっていて、

あいているかどうかは、軽く押してみる、という暗黙の了解ができている。


毎日使うトイレは、なぜか知らないが、使う個室がだいたい決まってくる。

私の場合、左側の列の手前から3つめか4つめ。

まずその二つのドアを押してみることにしている。



今日、3つ目のドアを押したら軽く開いた。

すると、中に人が座っていて、とくに驚くふうでもなく、


「おぅ おぅ おぅ」


と座りながら言った。

私はびっくりしてしまって、謝ってドアを閉め、いくつか離れた個室に入った。



用を足していると、再び


「おぅ おぅ おぅ」

という声がして、すぐに誰かが謝る声が聞こえてきた。

さらにそのすぐあとで、再び

「おぅ おぅ おぅ」

「ソーリー!」


私が個室を出るまでに、私を含めて3人の人がドアをあけてしまい、

したがって3回も

「おぅ おぅ おぅ」がトイレ内に響いた。

手前から3番目というのは、私に限らず、入りやすい場所なのかもしれない。


手を洗っていると、4人目がドアを開けた。

「おぅ おぅ おぅ」の声が終わるか終わらないかのうちに、あけた人が


「入っているなら鍵をしめたらどう!」

とぴしゃりと言った。


いや、ごもっとも。

用を足している姿というのは、寝ているのに並んで無防備なものだ。

寝顔を人に見られたくはないが、用を足しているのはもっと見られたくない。

そういう場面を見てしまったとき、見られたほうも驚くが

見たほうだって同じように動揺してしまう。




昔、新幹線内のトイレの前で待っていたときのことだ。

ドアが自動ドアになる前で、入ってから、しっかりロックしないとならない。

そのロックのしかたが甘かったのか、電車が揺れた振動で、スススーとドアが動き出した。

まるで舞台の緞帳があがるように(ドアだから左右にだけど)、おもむろにドアがあいてゆく。

あいにく、ドアと便器が離れていて、中の人は閉めようにも手が届かない。

顔は必死の形相で、どうにかしようともがいているのだが、無常にもドアはしずしずと完全に開いてしまった。

空中で宙を手でかくようにしている人をなるべく見ないようにして、

私は黙ってドアを閉めた。

私がここにいたら、中の人は外に出づらかろうと思い、別の車両のトイレに行った。



「鍵をしめたらどう!」

と言われた「おぅ おぅ おぅ」の人は

どうやら鍵を閉めた気配があった。

3回も開けられて、どうしてそのままにしていたのかわからない。



できれば見たくないものがこの世にはあるものだが、これもその一つである。





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よくできている

2014-06-04 19:26:56 | 日記
これは誰にも話したことはないんだけれど

このごろ、ふとしたときに、とても感動することがある。


泳いでいるとき、シャワーを浴びているとき、

全身が濡れても、からだの中に水が浸入してこないなんて、よくできてるなと感動する。


髪の毛をぐいぐい引っ張って、髪型を整えているとき

こんなに引っ張っても、ごっそり抜けないなんてよくてきてるなと思う。


ヨガで無理な姿勢をしているとき

こんなに曲げても、関節がほつれたり(怖!)しないなんて、よくできてるなと感心する。


爪が伸びては感動し、

かすり傷が治ってゆくのを眺めては感動する。


四六始終、そんなふうに感動しているわけじゃないけど。


こんなによくできたものを、タダで借りている私たちってスゴイ。




ま、これは誰にも言わないでおくほうがいいな、うん。







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