太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

2014-06-07 20:35:46 | 日記
せせらぎの話である。

せせらぎとは、私が恐れる ○キブ○ のことである(その記事はコチラ


我が家は、月に2日、ハウスキーパーの人が来てお掃除をしてくれるのだが、

夫の母が、いつもの日以外にそのハウスキーパーに頼んで、二人で家中の窓と、キッチンの引き出しの大掃除をした。


「せせらぎがいるんだもの」


フライ返しやトング類が入っている引き出しや、

鍋類が入っている場所をあけると、せせらぎのいた形跡が色濃くある。

せせらぎ本体がいることもある。

奴らが残したフンを掃除しても、また残してある。



仕事から帰ると、キッチンの引き出しの中は物が半分以下になっていて、

鍋の入っている場所も、ピカピカになっていた。

(『いらないから捨てるもの』の中に、私が買ったゴムベラなんかも入っていて

ちょいと気を悪くはしたけど、私たちの住居スペースができたら使えるものはよりわけておいた)



私に言わせてみれば、せせらぎがいるのは当然なのである。



アメリカの家庭のキッチンは、生ゴミはディスポーザーで粉砕するようになっているけれど

ディスポーザーに入れない生ゴミというのもあって、

そういうものはシンクの下のゴミ箱にいれる。

我が家の、そのゴミ箱には  蓋がない  のだ。


肉や魚の入っていたトレイや、朝食のオレンジの皮、コーヒーのカス、

そういうものが入った、45リットルぐらいの大きさの箱に蓋がなかったら、

せせらぎを餌付けしているようなもんだ。


夜の間中、せせらぎたちは好きなだけ食べ、パーティ三昧していることだろう。




夫の両親だけなのか、それはわからないが、

彼らはせせらぎよりも、シロアリのほうをよほど嫌う。

確かに、せせらぎは気色悪いだけだが、シロアリは家をダメにするからというのはわかる。

でも、気色悪いだけでじゅうぶんせせらぎは害虫であると、私は思う。



私は1度、進言したことがあった。


定期的に来る、シロアリ業者が残したメモに、

『せせらぎがいる気配があるから、ゴミ箱に蓋をするなりするように』

とあるのを見て、夫の母に言ったのだ。

「ほら、ゴミ箱に蓋をしなさいって書いてあるでしょ」


そのとき夫の母は、私を黙って見つめ、ゆっくりと首を横に振っただけであった。



ここは彼らの家であり、すべてが夫の母のテリトリーである以上は、

私は何も言えまい。

せせらぎなんか、コオロギみたいな感じで全然気にならないのかと思えば

嫌だから掃除する、と言う。

嫌なのに、どうして餌付けなんかしているのか、私にはさっぱーーーーーーり理解できない。



蓋ひとつのことだ。

それでせせらぎが撲滅するわけではないにしても、だ。



私たちの新しい住まいのキッチンの打ち合わせのとき、引き出しの数やデザインよりも先に

「ゴミ箱は必ずきっちり蓋ができるやつにして」

と言った私の顔を、設計者は不思議そうに見ていたのであった。









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