太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

座椅子

2014-08-10 09:57:30 | 日記
夏の間、ワイキキ水族館で催されるハワイアンコンサートでは

芝生の上に好きに座って音楽を楽しむのだけれど、

そのときに私たちが持ってゆく椅子が注目の的。



海洋調査に携わっている夫の叔父叔母が、10年ほど世界中の海をクルーズしていたときに

船のデッキに置いて使っていたもの。

日本じゃ普通に知られている座椅子だが、アメリカでは座椅子を見たことがない人がいっぱいいる。

私たちが座っていると、ほぼ毎回、誰かが声をかけてくる。


みんなが持っているのは、いわゆるデッキチェアのようなもので、

座椅子のようにリクライニングはできない。




「どこで買ったの?」


そのたびに、クルーズで使うもので、スポーツの専門店に行けばあるし、

これはインターネットで買った、と説明する。


人が集まってくる。


「どうやってリクライニングできるの?」

「クッションはどうなの?」

「持ち運ぶのはどうするの?」


人垣に囲まれて、デパートの実演販売さながら、椅子を倒したり

人々に交互に座らせたりする。


「すごいわ!ものすごくすわり心地がいいわ!!」

「私も私も」

「ああー、こんなの初めて!!」


家族の人数分だけ買った座椅子だが、

座椅子についていた商品タグは、とっくにちぎって人々にあげてしまった。



あの人々の何人かは、これを買ったに違いない。

コタツに座椅子は日本の日常風景。

座椅子が日本発かどうかわからないけど、日本の文化が認められたようで誇らしい気分ではある。








にほんブログ村 海外生活ブログ 海外移住へにほんブログ村