太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

姿見

2014-08-15 20:57:29 | 絵とか、いろいろ
新しい住まいに置く、全身が映る鏡を探していた。

クロゼットのドアの内側に、シンプルなのを取り付ける案もあったけれど

ルーバー付きのドアにしたので、鏡を付けると風通しが悪くなってしまう。

その日も探しにでかけたが、思い描いたどおりのものがなくて戻ってきたとき、


近所に姿見が落ちていた。


毎月、月の初めの月曜日が、いわゆる粗大ゴミの日で

各家で不要になった粗大ゴミを家の前に出しておくと回収していってくれる。

ある家の前に、姿見が捨ててあったのだ。


近づいてみると、どこも壊れていないし、これを捨ててしまうのはもったいない。

ただ、色が、かなり赤みがかった濃い茶色で、

つやつやとして、それはそれで美しいのだけど、私の理想とは違う、

「塗りなおせばいいじゃん!!」

とりあえず姿見を車に積んだ。



で、休日の朝、さっそく姿見を塗りなおす作業にとりかかった。

私の構想では、アクリル絵の具で全体を白く塗り、鏡のフレームの下半分に花の絵を描く予定。


簡単簡単、できるできる♪


私は過去、どのぐらいこの安直な性格で失敗してきたことだろう。


・詰めが甘い

・思慮が浅い


その私の傾向が、ものごとをサーっと見ただけで結論を出してしまい

あとで思いがけず複雑だったり大変だったり、時にはまったく勘違いしたままということもあって

もうほんとうに、どうしてこんな性格なんだろうと

頭を抱えてそのまま別の星に逃げたくなるようなことが何度もあった。



しかし性格というものは、そう簡単に変えられるものでもなく、

こういう自分にうんざりしつつも、こういう自分と折り合っていくしかないのである。



この姿見、塗り始めたら、意外と大変だった。

つやつやの濃い色の土台に絵の具を重ねても、うまく乗ってくれない。

やすりをかけて、艶を落としてからやればよかったと思う。

わかってはいたけど、そこはめんどくさがりの飽きっぽい私だから、

じっくりヤスリをかけている間に嫌になってしまう恐れがある。


だからそのまま続行。

トールペインティングをやっている友人が、薄めの絵の具を何度も重ねていくといいと教えてくれたことがあって、

根気強く白い絵の具を重ねてゆく。

足の部分は、7回ぐらい重ねたところで、まあまあ白くなってきたが

問題はフレームのほうで、よく乾かしてから次の絵の具を重ねても、

ちょっと筆に力が入ると、下地の茶色が出てきてしまうし、ムラなく塗るのが難しいのだ。


そこでプラン変更。


フレーム部分にコラージュを施す。

ムラはあっても、とりあえず白く塗れているから、色もきれいに出るはず。

フレームを乾かしながら、足を塗り続けていたら、

今度は足の一部がハゲてきた。

しかたがない、足のハゲた部分もコラージュでカバーしよう。



そんなこんなで、3時間ぐらいで完成する予定が、たっぷり1日かかってしまった。




今日、仕上げの艶だしを塗って完成。




鏡のフレーム部分は、全部コラージュで覆っている。




足の部分には花ではなくて植物を描いてみた。




ハゲ隠しに施したコラージュが浮く感じがするので、ここにも葉を。



やれやれ。

とんだ作業になっちまった(全部自分のせい)

タダで拾ったものだから、失敗してもいいとはいえ、

私にしては根気強くやったほうだと思う。







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