太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

2014-08-26 08:18:47 | 日記
日曜の朝、いつものビーチに行った。



ビーチの近くに来ると雨があがって、雲がどんどん晴れてゆく。




砂浜を歩きだして、ものの5歩で足の指に鋭い痛みが走った。

尖ったものを踏んだのかと思って足を見ると、それは  だった。

虫は触れないはずの私が、指に刺さったままの蜂をむしりとり、

海水で足を洗って、夫が蜂の針を搾り出す。

ズキズキと痛む足を引きずりながら、家に戻った。


呼吸はできるか、気分は悪くないかと夫が聞く。

子供の頃、昼間母が洗った布団カバーの中に蜂がいて、翌朝その蜂に指を刺されたことがある。

そのとき、どうしたか忘れたけど、今も生きているからアレルギーはないのだろう。


せっかくの日曜日が台無しだー。

車のシートを倒して、足を高く上げながら嘆く私に夫が言った。

「これでいいんだよ、よかったね。今日は海に入らないほうがいいんだ。

痛い思いをして悪かったけどさ。僕がエイに刺されたときと同じだよ」



まだ知り合ったばかりの頃に、夏の夜、友人たちと伊豆にサーフィンに出かけた夫は

夜のサーフィンをやろうとして、アカエイを踏んでしまい、エイの尾が足の裏から甲に突き抜けたことがあった。


毒がまわって痙攣する足を押さえながら、友人たちが救急病院をさがしまわってくれて

無事に手術をすることができたのだった。


翌朝、よく伊豆の海で会う、名前しか知らないサーファーが夫を家まで送ってくれることになり

夫の友人たちはそのままサーフィンを楽しむことができた。


その数日後、同じ伊豆の海で、夜サーフィンをしていた一人のサーファーが亡くなった。




「あの時、エイに刺されなかったら、僕は死んでいたのかもしれないよ。

あれはカミサマの警告だったと思う。ここはハワイの海じゃない、バカなことはやめろってね。」



都合の悪い出来事を、

災いとするか福とするか。


嫌な思いをしている最中に、そのことの意味に気づかなくたって

いつかそれが腑に落ちればそれでいい。

そして、頭でわかっていても感情にながされてしまっているときに

災いでも福でも、どちらでも好きなほうを選べることに

気づかせてくれる人がいるのはありがたいことである。










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