太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

秒読み

2014-08-28 07:56:55 | 日記
我が家の建て増し工事も、着々と完成に近づいてきた。




玄関があるリビング




キッチン



2階のバスルーム



2階ベッドルーム



9月の初旬に、夫の両親がヨーロッパ旅行に出かけることになっているが

それにはたぶんギリギリ間に合わないかも、といったところ。

新しい住まいの完成も待たれるのだけど、夫の両親が旅行に行く日までで

夫の母と顔をつきあわせて暮らす日々も終わりだと思うと、秒読みの心持である。



先週の日曜のことだ。

屋根の大掛かりな工事もあったため、屋根裏にあるものは全部、ストレージを借りてそこに移した。

そのストレージの契約が8月末まで。最終の週末にすべてをやるのは大変だからと思い

夫が4往復して、運べるだけのものを運んできた。

それを屋根裏の、両親側(今度の屋根裏は両親側と私達側と2つ出入り口がある)に両親のものを、

私達側に私たちのものを運び入れた。

何をどこに置くかは、おいおいやればいいことで、とにかくストレージを空にしなくてはならない。


屋根裏で夫が作業をしているところに、義母がやってきて、自分は疲れているからやりたくないのだ、と言う。

夫は、ハナから手伝ってもらうつもりはなかったので、休んでいていいと言ったのだが

「これはここに置きたくないし、ここもいやだ、あれも嫌!!!!」

と言って泣いたのだという。



そこ、泣くところ・・・・・?



と思うけれど、べつにもう驚かない。

その夜、叔母の家でディナーを食べることになっていて、そのときには義母は上機嫌。

それだって、もう驚きやしない。


どんなことも自分のやり方でないと気が済まない。

嫌いなものがたくさんあって、許せないものもたくさんある。

そして自分の感情をコントロールできない。

そういう性格だったら、疲れるだろうし、難儀なことだなあと思う。

それじゃあ普段、不機嫌なことが多いのも、仕方ないことだ。




この3年余、いろんな段階を超えてきた。



彼女を変えようと思ったことはないが、自分を変えようとして苦しかったことはある。

あるとき、疲れ果てて夫に言った。

「私、おかあさんといるとリラックスできないし、息苦しくなるんだよね」

すると夫は言ったのだ

「僕も」


なんだ、息子でもそうなんじゃないか。

義母の妹である叔母も、そう言った。

「姉妹だし私は彼女が好きだけど、誰かと長い時間を一緒に過ごすということにおいて

彼女はまったく向いてないと思うわ」

本土から末の妹が来たとき、最初の2日だけ我が家に泊まり、あとはずっと叔母の家にいたのも

義母の態度に耐えられなかったからなのだという。



感情をコントロールできない、たいがい不機嫌、という人たちは、職場に来るお客にもいる。

彼らは怒りたいだけ怒って帰れば終わりだけど(嫌なら来なければいいのに必ずまた来るのだ)

義母とはそういうわけにもいかない。

縁があって義理の親子になり、さらに縁があって一緒に暮らすことになった。

義母は義母なりに、私達と暮らすことを喜び、前向きになろうとしてくれていたし

それは私達だって同じだった。


そして3年、「もうあなたたちとは住みたくない!」と義母がキレて

建て増しということになったのだ。



これは決裂というべきか、それとも互いに3年間、学び精進した結果なのか。



それでも私は、義母のことを嫌いではない。

でも、好きではない。

嫌いになりそうになると、彼女が私にしてくれたこと、言ってくれたことを思い出す。

そうしないと、なぜかされたことや言われたことばかり思い出されてくるのだ。

私はギリギリ、「嫌いではない」というところで自分と折り合いをつけた。



好きになれない自分を責めたことも、今は懐かしい。

好きじゃなくたっていい、と自分を許せたとき、どれだけラクになったか。




あと10日ちょっと。








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