二つかそこらのスキンタグが、
一気に増えて北斗七星みたいになったという話。(カテゴリー「スキンタグの話」参照)
北斗七星は依然としてある。
星がそうであるように、このボツボツも大きなもと小さなのと混じって
見れば見るほど皮肉にも星座のようである。
T先生は5秒ぐらい眺めて「スキンタグね」と結論を出したけれど、
どう見てもニキビみたいで、私は違うんじゃないかと思っていた。
ところが、大きめのものが、だんだん乾いた感じになってきて、まさにスキンタグといっても
よさそうな様子になってきた。
T先生が凍らせてくれた一番大きいタグは、半分以下に縮んだけれど、まだある。
先週、クリニックに行く用事があって、再びT先生に聞いた。
「これ、やっぱり気になるし、顔まで来たら嫌だから皮膚科を紹介してほしいんですけど」
アメリカでは、自分が行きたい病院に行けない。
ホームドクターの紹介があり、かつ、自分の入っている医療保険がカバーできる
所じゃないとダメ。
だから、皮膚科に行きたければ、ホームドクターが内科でも、まずホームドクターに行く。
そこで皮膚科を紹介してもらい、改めて予約して、ようやく皮膚科に行ける。
クリニックでは診察1回につき、コーペイという基本料金を15~20ドル払う。
つまり、皮膚科を紹介してもらうだけでも2000円払う。
評判がいい医者に自由に行けた日本が懐かしい。
T先生は、どれどれ、と言って私の北斗七星を見て
「あら、広がった?」
「いーえ、数えてないけど、いくつか乾いてきた」
「皮膚科を紹介しますね。えーと、すぐにみてもらえる先生がいいわね」
と、紙に皮膚科の名前を書いていた先生が、ふと手を止めて
「あれ、やったげるわよ。やりましょうか、シュー、って」
と言うがいなや、例の凍らせるピストル状のものを持ってきて
「よく見たら、やりどきよ」
前回凍らせたのを含め、5箇所ぐらい凍らせた。
これで様子をみて、それでも必要なら皮膚科を紹介するから電話ちょーだい、と言い、
小さい絆創膏を丁寧に貼ってくれた。
皮膚科を紹介してもらう気満々で行ったのに
なんとなく先生に持って行かれた感じになって、
そのまま帰ってきた。
チラリと紙を見たら、紹介してくれる皮膚科はいずれも地元の医者で、
病気関係に関しては日本語が通じる医者がいい私は、ちょっと迷う。
気長に凍らせながら潰していくか。
オレガノオイルに再登場願うか。
オレガノオイルで火傷しながらも、夫の頬にあったシミは消えたままだ。
洗面所のクロゼットを開けるたびに、オレガノオイルが視界に入る。
さてどうする。
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一気に増えて北斗七星みたいになったという話。(カテゴリー「スキンタグの話」参照)
北斗七星は依然としてある。
星がそうであるように、このボツボツも大きなもと小さなのと混じって
見れば見るほど皮肉にも星座のようである。
T先生は5秒ぐらい眺めて「スキンタグね」と結論を出したけれど、
どう見てもニキビみたいで、私は違うんじゃないかと思っていた。
ところが、大きめのものが、だんだん乾いた感じになってきて、まさにスキンタグといっても
よさそうな様子になってきた。
T先生が凍らせてくれた一番大きいタグは、半分以下に縮んだけれど、まだある。
先週、クリニックに行く用事があって、再びT先生に聞いた。
「これ、やっぱり気になるし、顔まで来たら嫌だから皮膚科を紹介してほしいんですけど」
アメリカでは、自分が行きたい病院に行けない。
ホームドクターの紹介があり、かつ、自分の入っている医療保険がカバーできる
所じゃないとダメ。
だから、皮膚科に行きたければ、ホームドクターが内科でも、まずホームドクターに行く。
そこで皮膚科を紹介してもらい、改めて予約して、ようやく皮膚科に行ける。
クリニックでは診察1回につき、コーペイという基本料金を15~20ドル払う。
つまり、皮膚科を紹介してもらうだけでも2000円払う。
評判がいい医者に自由に行けた日本が懐かしい。
T先生は、どれどれ、と言って私の北斗七星を見て
「あら、広がった?」
「いーえ、数えてないけど、いくつか乾いてきた」
「皮膚科を紹介しますね。えーと、すぐにみてもらえる先生がいいわね」
と、紙に皮膚科の名前を書いていた先生が、ふと手を止めて
「あれ、やったげるわよ。やりましょうか、シュー、って」
と言うがいなや、例の凍らせるピストル状のものを持ってきて
「よく見たら、やりどきよ」
前回凍らせたのを含め、5箇所ぐらい凍らせた。
これで様子をみて、それでも必要なら皮膚科を紹介するから電話ちょーだい、と言い、
小さい絆創膏を丁寧に貼ってくれた。
皮膚科を紹介してもらう気満々で行ったのに
なんとなく先生に持って行かれた感じになって、
そのまま帰ってきた。
チラリと紙を見たら、紹介してくれる皮膚科はいずれも地元の医者で、
病気関係に関しては日本語が通じる医者がいい私は、ちょっと迷う。
気長に凍らせながら潰していくか。
オレガノオイルに再登場願うか。
オレガノオイルで火傷しながらも、夫の頬にあったシミは消えたままだ。
洗面所のクロゼットを開けるたびに、オレガノオイルが視界に入る。
さてどうする。
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