太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

sukiyaki no tomo

2015-03-12 21:41:46 | 食べ物とか
すきやきが食べたくなったので、

「今夜はすき焼きにしようか」

と夫に言うと

「なんという偶然!!実はこんなものを買ってあるんだよ」

食品庫から出してきたものは、



SUKIYAKI NO  TOMO



という名前の缶詰。

缶詰のラベルには、マッシュルームとタケノコとしらたきの写真が印刷されている。

すき焼きにマッシュルーム・・・・

地域によってすき焼きの具はいろいろだけれど、マッシュルームは初めて聞いた。

あけてみると、しらたきというよりは葛に近い見栄えの、でも色は白い麺。

薄くスライスしたたけのこと、思ったとおりのマッシュルームが入っていた。

割合でいくと、しらたき風の麺が6割、たけのこが2割、マッシュルームが2割。

時々、こういう不思議なものに出会う。

カツ丼を頼んだら、親子丼に似ているものに、何故か醤油の小皿がついてきたとか。

緑茶だと書いてあるのに甘いとか。

書いてある日本語がおかしい、自称日本のもの、とか。



すき焼きといったって、鍋もなし、春菊もなし、白菜もなし、白ねぎもなし、焼き豆腐なし、生卵なし、カセットコンロもなし。

ないない尽くしのすき焼きだから、牛肉の煮物といったほうがいいぐらいのもの。

じゃあいったい何があるんだというと、

牛肉、しらたき(ほんもの)、えのきだけ、生しいたけ、普通の豆腐、それとSUKIYAKI NO TOMO。

食べているうちに、すき焼きを思い出すかもしれない。

という、もはやすき焼きとは言えないんじゃないかというシロモノ。



「私が知ってるすき焼きにはマッシュルーム入ってないよぉ」

「あれ、入ってなかったっけ?」

「入ってません。たけのこだって入れないから」

「じゃあなんで SUKIYAKI って書いてあるの?」

「いやそれは私が聞きたい」

「なんだって入れたらおいしいよ」


私もそう思って、具の賑やかしにもなるし、入れてみた。

さて、その、一応すき焼きのつもりのものが煮えてきた。

食べてみると、しらたき風の白い麺がない。

鍋のどこをさらっても、ない。

溶けて消えた…?

タケノコはいい。でも、マッシュルームはやっぱり雰囲気が出ないけれど、どうでもいい。

なぜなら食べる前に鍋を温め直した夫が、【おいしくなると思って】胡麻油を入れた。

その時点で、それまで遠慮がちにすき焼きと呼んでいたものは、

完全にすき焼きではなくなった。

ただの牛肉入りの煮物だから、マッシュルームもオッケーなのである。


それにしても、あのしらたき風の白い麺は何だったのか気になる。






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