マヨネーズはケチャップの仲間か

普段あまり利用しないスーパーマーケットは疲れる。

どこに何があるかわからないので、無駄に歩き回ることになる。

その店が広いほど、混乱は極まる。

ホノルルに行く用事があったので、日本食スーパーに行った。

我が家のある地域では、日本食の材料が揃わない。

だから欲しいものを書き留めておき、まとめて買う。


マヨネーズを探していた。

キューピーマヨネーズは、うちの近所にもあることはあるが、1000円以上する。

いくら美味しくても、ちょっと買うのをためらう。

日本食スーパーなら、600円ぐらいで買えるのだ。


マヨネーズといったら、ケチャップと同じ棚にあるだろうと私は推測する。

ケチャップは、トマト缶などがある中にちんまりと並んでいたが、

そこにマヨネーズはなかった。

ソースの所にもなく、ぐるぐる歩き回った挙句、焼肉のタレあたりに見つけた。

そこは中華と韓国と日本が混ざったような場所だ。

アメリカの買い物カートは大きくて邪魔になるので、いつもカゴを手に持つ。

既に重くなったカゴが指に食い込むのに耐えながら歩き回るのは辛い。

店の人に聞けばいいのだが、何故かそういう時に限って見当たらない。



似たようなことが、普段行く店でもあった。

大抵のものは何がどの辺りにあるかわかるのでスムーズなのだけれど

その時私はケチャップを探していた。

ケチャップならマヨネーズと同じ棚にあるだろうと私は推測した。

マヨネーズはドレッシングの一部として、居心地悪そうに陳列されているのは知っていたから、

迷わず直行したが、ケチャップはなかった。

トマト缶の仲間でもなく、バーベキューソースの仲間にされていた。

ちなみにその店は、食材の棚を過ぎて、ペットやベビーフード、日用品や文具があり、

そのあとに突然、オイルやスパイス、砂糖や塩などの棚がある。

この店に不安内な人は混乱すると思う。



ケチャップとマヨネーズは仲間じゃないのだろうか。

そもそも私の推測が間違っているのか。

店によって仕分けがいろいろなのも、客としては迷惑なことこの上ない。

日本のスーパーでは、ケチャップとマヨネーズはどうなっていたか思い出そうとするが、

まったく覚えていない。

きっと私は、よく知らない店で再び同じことを繰り返すのだ。

マヨネーズがドレッシングだったり、焼肉のタレ類だったりするから、

正しい答えというものはなく、結局いまだに私の中では、

どうしたってマヨネーズとケチャップは同じままなのだ。


白人が好む全米にあるスーパーでは、日本も中国もベトナムも韓国も、

「アジア」という乱暴なくくりの棚にすべてが押し込まれている。

むろん、キューピーなんかないけど。



何度か買い物をして、ようやく何がどの辺りにあるか把握し始めるころ、

店が勝手に模様替えをするのも腹立たしい。

また元の木阿弥である。



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