太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

パジャマ考

2016-05-29 14:27:35 | 日記
映画をみていて、女性が寝るときに、何を着るかが気になる。


パジャマか、夏ならTシャツに短パン、あるいはコットンのパジャマ的なものなら

私も安心してそのシーンをみることができる。

しかし、ロマンティックな気分のときに着る、テロテロしたもの。

あれは、気分を盛り上げるためだけにあるのか。

あのまま寝たら、華奢な肩紐は動くたびに食い込み、そのうち切れるであろう。

長い裾はもたついて寝にくいだけでなく、温泉旅館の浴衣同様、

朝には全部まくれあがっているに違いない。



凝った作りの、派手なキャミソールぽいもの。

胸にワイヤーが入っていそうだから締め付け感があるし、

コットン素材とも思えないから、肌をチクチク刺して眠るどころではない。

朝、目が覚めた女性が、がちがちのキャミソール姿で

「うーん、よく眠ったわ」

なんて言う。ほんとかいな。




たとえば、アクション、アドベンチャー映画。

命からがら逃げ延びた主人公たちが、やっとホテルの部屋をとる。

するとバスルームでシャワーを浴びた女性が、あのテロテロの皺ひとつない白い長いドレスをまとっている。

その衣装は、いったいどこに入っていたのか。

ロマンティックな気分にさせたい相手もいない想定で、ではその衣装は自分だけのためなんだろうか。



今の夫と出会う前、恋愛成就でリーディングに通っていた頃、

おもいきりロマンティックなものを身に着けて寝る、という宿題があった。

それで、勇んで買いに出かけたはいいが、どれも熟睡できそうもないものばかりで

外側にレースが少しだけついているだけのパジャマを買った。

熟睡できなかったら美容に悪いし、これ以上容色が衰えたら元も子もない。

当時、成就したかった相手とはダメだったけれど、夫に出会えたのは、

ロマンティックなものを着て寝る以外のミッションを、私は相当熱心にやったからに違いない。



私が愛用しているパジャマは、数年前に友人からもらったVictria's secretのTシャツで、

七部袖、太ももがかくれるぐらいの丈がある。

これにコットン素材の部屋着用ズボンの裾を切って、くるぶしぐらいまでにしたものを合わせている。

Tシャツの下に着るキャミソールも、やわらかくて薄いコットンで、

数あるキャミソールの中から厳選された、寝る専用である。

四季がないので、年中同じものを着ていられるのはいいが、傷みも早い。

Victria's secretのTシャツも、袖の付け根がほころんできたのを縫ったりして、

さすがに新しいのを買わねばと思うのだけれど、困ったことにTシャツ素材は見栄えが悪いほど着やすくなるのだ。





ある友人は、何も身に着けずに寝ているという。

考えただけでスースーする、と言ったら

「私もやる前にはそう思ってたけど、一度やったら、もう何も着れなくなるよ」

と言う。

確かに、裸だったら何にも締め付けられず、肌触りも関係なく、

もしかしたら快適なのかもしれないとは思うけれど、

裸じゃないと眠れなくなったら、いつか病院でお世話になるときや、

誰かの家に泊まることになったときに困るのではないかと思ったりして、試さずにいるのである。






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