太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

敗因

2016-05-11 21:12:52 | 食べ物とか
ひょんな話の流れから、カスタードクリームを作った。

たこ焼き器を持っている友人の家で、友人3人でたこ焼きパーティをすることになった。

たこ焼き以外にも、デザート風も欲しいね、ということになり、

一人が「じゃあ私はパンケーキミックスを持ってくる」と言ったのにつられ、

私もつい「じゃあ私はカスタードクリームを持ってくる」と言ってしまった。



遥か昔、シュークリームを作った時にカスタードクリームを作った覚えがある。

シュークリーム自体が失敗だったので、カスタードがどうだったか記憶にない。

あれはひどかった。全然膨らまないから、クリームを入れるスペースがない。

ヘナヘナふにゃふにゃした生地に、クリームをなすりつけて食べた。



友人に会う日の朝、カスタードクリームを作るべく、キッチンに立つ。

ネットでレシピを探すと、意外と簡単そうだ。

中でも、電子レンジであっというまにできる、というレシピに釘付け。

材料を混ぜて、レンジで2分半、いったん出してかき混ぜて

さらに2分半加熱したら出来上がり。

これなら失敗しようがない。

もうできたも同然。

卵と牛乳と砂糖と小麦粉を混ぜて、ふわりとラップしてから電子レンジに入れた。

2分半とあったが、念のため2分にしてみる。

取り出してみると、そこには おぼろ豆腐 的なものがあった。

かき混ぜてみるが、今度はオートミールのようになってゆくだけで、

とてもクリームにはなりそうにない。


失敗。クヨクヨしないで次行こう、次。


今度は、鍋を使って地道にやる。

鍋に材料を入れて、焦げないようにかき混ぜてゆく。

液状のものが、だんだん滑らかなクリーム状になって……



いかない。

おかしいな。再びおぼろ豆腐になりかかりつつある。

これ以上、ボロボロになる前に終了。

写真と比べてみる。

同じ材料で、同じやり方で作ったとは思えない。

おぼろ豆腐の色が悪いのは、きっとアメリカの卵のせいだ。

それと、白い砂糖がなかったので、ブラウンシュガーにしたからだと思う。

しかし、このツヤのなさはどうだ。

味がよければいいにしようと思い、味見してみた。

ボーーンヤリと甘い。塩を入れ忘れた卵焼きに近い。

時間がせまってきて、3回目をやる余裕がなくなり、

見た目も味もあんまりなソレを、カスタードクリームと言い張って持ってゆくことにした。



タッパーに入れてみたら、おぼろ豆腐というよりも、卵豆腐だ。

それもボソボソのやつ。

改めて、写真を見てみる。

黄色くてツヤがあって、誰がみてもクリームだ。



得体の知れないソレ(さすがにクリームとは呼ぶには罪悪感がある)を、

美味しいと言って食べた友人らに頭が下がる。

「せっかく作ってくれたんだからー」

しかし、お皿にとったソレに、蜂蜜をかけているのを見逃さなかった。

そりゃそうだわ、甘さが薄ぼんやりだもの。蜂蜜かけてちょうどいい。



不思議なものを作り出すことには、もう慣れたから凹まない。(少し凹んだ方がいいって声もある)

でも、材料も工程もものすごくシンプルなだけに、

敗因がわからない。

だから反省のしようもない。

カスタードクリームも、封印か。




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