太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

日本人

2016-06-22 19:13:08 | 日記
職場に、毎日たくさんの中国からの旅行者がやってくる。

中国の人達は、順番を待つことをしないし、

簡単な英語もわからないし、話さない。

だれかれかまわず、中国語で話しかけて、やたらと声が大きい。

言っていることがわからないと言っても、同じことを繰り返して言い続ける。

それでも通じないとみると、柱やテーブルを叩いて注意を引く。

試食のものは、おなかがいっぱいになるまで食べつくす勢いだ。


というわけで、中国の人達は従業員に大変評判が悪い。

毎朝のミーティングではマネージャーが、

「気持ちはわかるけれど、大きな心で受け止めるように」といつも言うぐらいだ。



私も、彼らがとても苦手で嫌だなと思っていたのだけれど、

最近ちょっと心に余裕がでてきた。

すべてを中国人、というくくりで見ていたものが、

まず、中国人にもいろいろな人がいるという当たり前のことに気づく。



怒鳴っているように聞こえるのは、言葉のせい。

中国語で話しかけるのは、中国語しか知らないから。

順番を待たないのは、そういう文化だから。

そう思ってみてみると、

愛想のいい人も、遠慮を知っている人も、順番を待てる人も、中にはいるし、

トイレの場所を聞くのに身振り手振りで、通じたといって跳ねて喜ぶ陽気な人にもいる。



そのうちに、中国の人達に私の親が重なって見えるようになってきた。

父や母が外国に旅行したとき、言葉もわからず、こんなふうだったろうか。

いったん、親の姿が重なると、胸が熱くなるような気がしてきて、

自然、私の態度も柔らかくなる。





職場で使う簡単な日本語の単語なら言える同僚たちも、中国語だけは覚えたくないというけれど、

私はいくつか中国語の単語を覚えてもいいかなと思っている。




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