太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

ゆく夏

2016-09-03 21:12:54 | 日記
今年の夏は、暑くならないまま終わりそうである。

乾季のはずが、トロピカルストームがいくつもきて、雨が多かったのもある。

おかげで、夏は乾いて茶色になるダイヤモンドヘッドとパンチボウルも、今年は青々としている。

でも、昨夏がとても暑かっただけで、もともとこんなものかもしれない。

昨年の夏は、アイスノンがなかったら眠れない日が何日もあった。

我が家にはエアコンがないので、全開の窓と、天井扇が頼り。

ハワイらしからぬ、じっとりとした空気が微動だにせず家を包んでいるような夜が続いた。

猫達も夏ばてになった。


ところが今年は、とうとうアイスノンの出番はなかった。

夫の両親は、風が通るようにガレージのドアにスクリーンドアをつけ

私達の住まいとの間に、ルーバー付きのドアまでつけて用意万端していたのに、

そんなことをするまでもなかった。

猫達も元気だし、暑くなったらクロゼットにしまうはずのブランケットも、ずっと使い続けている。

食品庫にあるココナツオイルが、透明な液体から、少し固体化しはじめた。

気温が下がってきた証拠だ。



歯医者の先生が、7月の終わりに沖縄に行ったそうだ。

「あんなに暑かったのは生まれて初めてだったよ。暑いより、痛かった」

私も痛い夏を知っている。

8月の真ん中に、夫と京都に行ったのだが、あれは本当に痛いぐらい暑かった。



日本の猛暑は、もう6年前の思い出である。

どんなに暑かったかを、夫と話すことがある。

朝の7時にはもう30度超えていたとか、せまいアパートの1室だけをギンギンに冷やして、

1歩その部屋を出ると全身が溶けそうだったとか、

エアコンのタイマーをかけて眠っても、止まるとどちらかが付け直すので、

結局朝まで付いたままだったとか、

ただでさえ暑いのに、網戸に油蝉が止まってギャンギャン鳴くとたまらなかったとか。

そうして思い出話をしていると、そういう夏も悪くなかったなと思ったりする。

冷房の効いた部屋から、外の暑さを眺めているようなものだろうけれど。





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