太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

Tokyo

2016-09-13 11:25:59 | 日記
11月に、日本に行くことにした。

そのときに、学生時代の友人に会う予定なのだが、

遠方に住む友人と、どこで待ち合わせるかという話になった。

互いに新幹線を使って東京で会うのが手っ取り早いのはわかっているけれど、

東京というだけで、二人とも腰が引けるのである。

私と友人は東京で出会い、何年かは東京に住んでいたにもかかわらず。



私にとって東京ほど、とらえどころのない場所はない。

選択肢が多すぎて、どうしていいのかわからなくなる。

たとえば静岡市なら、買い物をするなら、駅の北側の一画しかない。

とにかくそこに行けば、すべて徒歩圏内で映画もみられるし買い物もできるし、食事もできる。

選択肢がない、刺激がない、同じものしかないと言いつつも、

そのことに安心してもいる。

ハワイだって静岡みたいなもので、買い物に行くならホノルルしかない。

だからここの生活は、私に合っているといえるかもしれない。



ところが東京には、渋谷だの銀座だの代官山だの青山だのがあり、

うっかり足を伸ばせば横浜にも行ける。

東京に住んでいないので、情報がないのもあるだろうが、

さて自分がどこに行きたいのかがわからない。

日本に行くと、いつも東京に住む友人と会うことにしているけれど、

ナビゲーターの彼女がいるから、私は東京を楽しめると思う。



『いつからTokyoって行きたい場所じゃなくなったんだろう』



友人はメールでそう書いてきた。

それを読んで、本当にそうだと思った。

昔は、東京には自分が欲しいものがあると思っていた。

田舎にいては手に入らない、なにかすごいものがあって、

それは幻想かもしれないと薄々気づきながら、でも東京にいるだけでそれに触れていられるような気がした。



友人と私は、結局、地方都市で会うことにした。

互いに多少は土地勘があるのと、その駅には出口がひとつしかないらしいのが決め手だ。

あったとしても、出口が二つぐらいなら何とか会えるだろう。

田舎者同士が東京の見知らぬ駅で待ち合わせて、会える気がしない。

メールではやりとりをしているものの、最後に会ったのはいつだろうと考えたら

たぶん共通の友人の結婚式だったと思うのだが、思い出せないぐらい昔のことだ。

どんな再会になるのか、今から待ち遠しい。





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