休日の午前中、
「僕の目、なんか変じゃない?」
と言う夫の顔を見て驚いた。
両目が腫れあがって、ハニワのようだ。
「ど、どした??」
「わからないんだよね」
ついさっきまでは普通だったのに、いったい何が起きたのか。
アレルギーの薬を飲み、目を冷やし、それでも腫れは翌朝になっても完全には引かなかった。
あとになって、それは筋肉の痛み止めのクリームが原因だとわかった。
夫には、アスピリンのアレルギーがある。
頭痛薬に入っている、痛み止めのアスピリンが体内に入ると、呼吸ができなくなって死んでしまう。
だから我が家には、エピネフリンと呼んでいる注射器があり、
そういう状況になったら、お尻とか太腿などの筋肉にそれを突き刺して、命をとりとめる。
幸い、それを使ったことはないが、アスピリンはいろんなものに含まれているから
新しいものを試すときには、店の棚の前で、使われている材料をジーッと読む。
たとえばスポーツドリンクのようなものや、ニキビ用の洗顔やクリーム、ボディスクラブにも入っている。
夫が使った筋肉のクリームは、家にあったもので、油断していた。
ただ、アスピリンそのものではなく、アスピリンに似た物質だったために、ハニワになっただけで済んだらしい。
何につけ、頑丈にできている私に比べて、2m近いがっしりした体格からは想像できないが、
夫は何かにつけてデリケートだ。
味の素を使った料理を食べると、翌朝には顔全体がむくむ。
なぜかわからないが、○クドナル○のハンバーガーは夫には駄目だし、ホタテも食べられない。
私はアレルギーといえばお酒だけで、それも飲むと体が痒くなるだけだ。
かつて食べ物にあたったこともない。
それは実家の母の、「おおらかな」食品管理精神のおかげでもあるかもしれない。
母親に神経質に育てられた友人は、食べ物の賞味期限や衛生的なことに敏感で、すぐにおなかを壊した。
集団食中毒のニュースで、その場にいた関係者にインタビューをするという場面がある。
中毒症状になった人達は病院にいるのだから、インタビューされているということは
同じものを食べても中毒にならなかった人というわけだ(それはなぜか女性のことが多い)。
私はそれを見るたびに、自分もきっとインタビューされる側であろうという確信があり、
もしも集団食中毒に巻き込まれることがあったなら、インタビューされる前にその場を去ろうと
決めているのである。
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「僕の目、なんか変じゃない?」
と言う夫の顔を見て驚いた。
両目が腫れあがって、ハニワのようだ。
「ど、どした??」
「わからないんだよね」
ついさっきまでは普通だったのに、いったい何が起きたのか。
アレルギーの薬を飲み、目を冷やし、それでも腫れは翌朝になっても完全には引かなかった。
あとになって、それは筋肉の痛み止めのクリームが原因だとわかった。
夫には、アスピリンのアレルギーがある。
頭痛薬に入っている、痛み止めのアスピリンが体内に入ると、呼吸ができなくなって死んでしまう。
だから我が家には、エピネフリンと呼んでいる注射器があり、
そういう状況になったら、お尻とか太腿などの筋肉にそれを突き刺して、命をとりとめる。
幸い、それを使ったことはないが、アスピリンはいろんなものに含まれているから
新しいものを試すときには、店の棚の前で、使われている材料をジーッと読む。
たとえばスポーツドリンクのようなものや、ニキビ用の洗顔やクリーム、ボディスクラブにも入っている。
夫が使った筋肉のクリームは、家にあったもので、油断していた。
ただ、アスピリンそのものではなく、アスピリンに似た物質だったために、ハニワになっただけで済んだらしい。
何につけ、頑丈にできている私に比べて、2m近いがっしりした体格からは想像できないが、
夫は何かにつけてデリケートだ。
味の素を使った料理を食べると、翌朝には顔全体がむくむ。
なぜかわからないが、○クドナル○のハンバーガーは夫には駄目だし、ホタテも食べられない。
私はアレルギーといえばお酒だけで、それも飲むと体が痒くなるだけだ。
かつて食べ物にあたったこともない。
それは実家の母の、「おおらかな」食品管理精神のおかげでもあるかもしれない。
母親に神経質に育てられた友人は、食べ物の賞味期限や衛生的なことに敏感で、すぐにおなかを壊した。
集団食中毒のニュースで、その場にいた関係者にインタビューをするという場面がある。
中毒症状になった人達は病院にいるのだから、インタビューされているということは
同じものを食べても中毒にならなかった人というわけだ(それはなぜか女性のことが多い)。
私はそれを見るたびに、自分もきっとインタビューされる側であろうという確信があり、
もしも集団食中毒に巻き込まれることがあったなら、インタビューされる前にその場を去ろうと
決めているのである。
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