太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

おじいちゃんちの納屋の壁

2017-04-11 07:28:06 | 日記
引き出しの匂いで思い出したことがある。(引き出しの話はコチラ

どうしても説明できない不思議な匂いに何度も出会う。




仕事をしている時に、お茶を飲む。

職場にはおいしいコーヒーがあって、飲み放題なのだけれど、

朝、家でコーヒーを飲むし、気が向いた時と3時の休憩に飲むぐらいだ。



1番おいしいと思うのは日本から持ってきた緑茶だが、

ハーブティや緑茶ベースのフレイバーティなど、いろんな種類を買ってある。

その中のハーブティのひとつが、飲んだ途端、思いがけない味が広がった。



それは、おじいちゃんちの納屋の壁の味



母方の祖父の家は田舎にあって、改築する前の家のトイレは外にあり、

子供の頃は夜トイレに行くのが怖くて仕方がなかった。

トイレの横に納屋があった。

納屋の壁は土をこねて作ったもので(なんというのだろう?)、壁の中に繊維が混ざっていた。

その納屋の壁の匂い(味)がするのである。

味と匂いは同じものだと思う。

納屋の壁を食べたことはないのに、その味がすると思うのだから。



私は何度もこの匂いに出会っている。



それもすべて食べ物や飲み物である。

口にした瞬間、「アレだ!」と思う。

そしてそのあと、それが何だったか忘れてしまう。

なにかのスパイスの香りが、納屋の壁の土臭さに似ているのかもしれない。

美味しくはない。

どちらかというと印象は不味いのだが、

不思議なことに、何度か食べたり飲んだりしているうちに好きになってくる。

きっとこのお茶の名前も、すぐに忘れてしまうのだろう。






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