太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

ハワイで牡蠣の心構え

2017-04-23 12:19:36 | 食べ物とか
子供の頃、私は牡蠣が苦手だったのだが、いつのまにか牡蠣は私の好物になった。

1番好きなのは牡蠣フライで、次が生牡蠣である。

いろいろ手を加えて調理しないほうが好きだけれど、牡蠣のグラタンをどこかで食べて

そのあまりの美味しさに、生牡蠣に並ぶ調理法になった。

ただ、これは自分で作ってもあまり美味しくできなかった。

料理上手でないというのは、いちいち損である。

だから、もっぱら自分で作るのは牡蠣フライだけで、生牡蠣は外食で食べていた。


最近で感動した生牡蠣は、おととしサンフランシスコのオイスターバーで食べた、熊本産の牡蠣。

カリフォルニアなど数箇所でとれた牡蠣を食べ比べできるメニューで、

産地によって大きさは風味が違う。

どれもおいしいのだが、中でも熊本の牡蠣はこぶりだけれど、味が濃くて臭みがまったくない。

食べ物番組のレポーターが、口に入れてから


「んーーーーーっ!」


と唸って、目を丸くしてみせるのを、いつも「ちっ、他に何か伝える方法はないわけ?」

などと意地悪くみている私が、熊本の牡蠣を食べたら

「んーーーーーっ!」

と目を丸くし、日頃の意地悪さを反省した。




ハワイでは、滅多に牡蠣を食べない。

殻付きの牡蠣を、売ってはいる。

しかし、どうしても買って食べる気にならない。

友人が、北海道のスノーフェスティバルに出かける日に、空港に行く前に食べた牡蠣フライが当たって、

飛行機の中から調子が悪くなり、ホテルについてもトイレに行きっぱなしで

最終日にヨロヨロ歩きながらフェスティバルを見たという恐ろしく気の毒な話がある。

常夏のハワイで、牡蠣がダイジョウブなわけがない。

と、思う。

だから、牡蠣フライのメニューに心が動くけれど、グッと我慢をする。







先日の日曜日はイースターで、ヨットクラブでブランチを食べた。



豪華なブッフェ。

その中に、生牡蠣があった。

毎年、イースターや母の日のブランチに来るが、生牡蠣ははじめてみる。

もちろん私はハワイの牡蠣を信じていないので、スルーしようとしたのだけれど、

誰かが牡蠣を3つも4つもお皿にとっている。

「さっき食べたらすごくおいしかったんだよ」

見渡せば、けっこうな人が牡蠣を食べている。

ふと、明日の仕事のシフトを思い浮かべる。

万が一、おなかを壊したとしても、明日のシフトだったら休めないこともない・・・・・

牡蠣フライですら我慢する私が、その生牡蠣を、






食べた。






おいしかった。

食べてしまえば、ひとつもふたつも同じ。

明日休む覚悟で食べる牡蠣は、その味もまた格別である。












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