太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

フラ

2017-09-20 07:58:12 | 日記
ハワイには、ハワイアンの生演奏を聞きながら食事をする場所が、それはたくさんある。

ちょっとしたパーティやメモリアルなどにハワイアンのミュージシャンを呼ぶのは普通だし、

大きな公園で野外の無料コンサートもある。

演奏中に、客席から人が前に出てきて、勝手に曲に合わせてフラダンスを踊りだすことがある。

一人出てくると、また一人、と加わることもある。

それはまるで祭り好きが、お祭りのお囃子にいてもたってもいられなくて踊りだすような感じである。



先日、パリゴルフコース内にある「HONEY」というレストランに行った。

ハワイアンの歌手が歌っていると、テーブル席から老婦人が出てきて、音楽にあわせて踊りだした。

すばらしい銀色の、艶のある髪をゆるくアップにして花をつけ、

ゆったりと楽しそうに踊る姿を見て、私もあんなふうに踊れたらいいだろうなあと憧れた。

ステージで大勢で踊るフラを見ても、そうは思わないのだけれど、

こうして普通の人が、日常の中でさりげなく踊るフラは、心を揺さぶられるものがある。

「習えばいいじゃん」

と夫が言う。

それはそうなのだが、私の「習い事嫌い」が行く手を阻む。

何かを学ぶことは楽しい。

決められた日に、定期的にどこかへ行かねばならないのも、面倒ではあるが我慢しよう。

しかし習い事の多くは、発表会であるとか、作品展といった発表の機会がある。

それが苦手なのだ。

教える方としては、学んだ成果を発表する場がないと目標がなくなるのかもしれないが、

私はべつに発表したくないのに、強制的にやらされることになる、というのが面倒。

かといって、私を抜きにしてやってくれていい、という勇気もないのがこれまた面倒。


長いことフラを習っている知人がいるが、

発表会だ遠征だと忙しく、今度の発表会までに、草で手首と足首に飾るものを作らねばならないだとか、

あの葉が必要だとか、見ている私がうんざりするようなめんどくささである。

その人に個人的に習うのがいいのだけれど、お互いに時間がとれないときている。

けれどいつか、ひっそりと一人でフラを踊る日を楽しみにしているのだ。









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