太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

形見

2017-09-27 07:50:30 | 日記
コラージュのメンターだったスーザンが亡くなって、3ヶ月が過ぎた。

(その記事はコチラ

スーザンを頭に、コラージュをやる仲間が漠然と集まっているだけで、

私達は特に決まったグループでも、ましてやクラスというのでもない。

だから、突然リーダーがいなくなって、残された私達はどうしたものやら途方にくれた。

スーザンは、あとのことを決める間もなく逝ってしまったけれど、

この先もコラージュを続けていくことが彼女の1番の願いだとわかっているので、

スーザンがいた頃のように、Ho'omaluhia(ホオマルヒア)ボタニカルガーデン内のスタジオで

月に2回、その日に集まれる人が集まってコラージュを創作している。


その仲間の一人で、スーザンの親友でもあるバーバラが、

スーザンが所有していたコラージュの紙などを全部持ち出して仲間に分けた。

「スーザンはきっとそうしてほしいと思っているはずだから」

スーザンの夫のダンが、そう言ったのだという。


私のところにやってきた、大量の染めた紙や美しい和紙(スーザンはどこで手に入れたんだろう)に混じって

作りかけの作品がある。




縦が1mぐらいの作品だ。

キャンバスではなく、木のボードに、アトランダムに銀と金の紙を貼ってある。

こうしておくと、この上に染めた紙を貼ったとき、下の金銀が透けて独特の光を放つのだ。

左下に花瓶、その花瓶にヘリコニアだろうか、花が下書きされている。

私がこれを完成させるのだ。

壁に立てかけ、腕組みをして眺めている私を、

スーザンがにやにやしながら見ているような気がする。






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