太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

地震

2017-09-21 07:59:04 | 日記
数日前のことだが、地震があった。

寝る前に本を読んでいたら、せっかちに左右に家が揺れた。

翌朝の新聞に震度4と出ていたが、体感では3ぐらいの揺れだった。

シュートメが、体感できる地震があったのは夫が3歳ぐらいのときだった、と言うから

42年ぶりの地震ということになる。

地震慣れしていない場所の人たちは、地震を異様に怖れる。

42年前に揺れたことなど覚えていない夫は、日本に住み始めたばかりの頃、

夜中に突然震度5ぐらいの揺れが来た時に、恐れを通り越してハイな気分になったという。

「地震が来る数秒前に、パカっと目が覚めたんだよ。動物の勘かな」

それはどうだろう・・・

成田空港でフライト待ちをしている間に、かなりの揺れがあったことがある。

店の棚の商品は崩れ、ガタガタと建物全体が揺れた。

青ざめた夫が、揺れのあとで言った。

「地震も怖かったけど、揺れているのに平気な日本人のほうがもっと怖かった・・」

揺れている最中でも平静な顔で携帯電話で話をしていたり、

走るわけでもなく普通に歩いているのは日本人だけで、その様子が恐ろしいというのだ。

確かにそうかもしれない。

私が生まれ育った静岡市は、私が小学生の頃から「東海大地震が来る、来る」と言われ続け、

今度の6月2日に来るらしい、などといったホラまで流れた。

数十年の間、地震に常に備えていることは無理である。

非常持ち出しの中身の食べ物や水は、忘れているとすぐに期限が切れてしまうし、

枕元に靴を置いて寝ることも面倒になり、まして風呂桶に水をためておくなどしなくなる。

そして、いつか来るんだろうけど、そのときはそのときだ、というような心境になってゆく。

この諦念というか、地震疲れみたいなものが、地震慣れにつながるのだろうか。




職場に、オクラホマ州出身の同僚がいる。

オクラホマは竜巻がよく襲ってくる。

巨大竜巻などテレビでしか見たことがない私は、あれに巻き込まれたら・・と思うとゾっとする。

自分の家が竜巻に巻き上げられて壊れてゆくのを見るのはつらい。

そう言うと、彼女は言うのだ。

「そうだけどさ、来ちゃうものは仕方ないじゃん。自分さえ無事なら家はまた建てればいいんだし」

私が地震慣れであれば、これは竜巻慣れ、というのだろうか。







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