太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

ブルーノートでズンドコ節

2018-11-05 18:19:00 | 日記
ワイキキのBlue Noteに行った。

Pink Martini(ピンク マルティーニ)が来るのだ。

7年ぐらい前、ハワイシアターに来た時に行って、とても楽しかったので

この日を楽しみにしていた。




ピンク マルティーニ

1994年にカルテットで結成されたマルティーニは、現在10人。

圧倒的な歌唱力と、演奏のすばらしさ。

トランペッターが、トランペット片手にパーカッションをやったり、

パーカッションの人が、リードボーカルをしたり、多才な人たちの集まりだ。

なにより、観客の心をグッとつかんで引き込む、その巧みさ。

この日は客席に偶然いあわせた スモーキー・ロビンソン氏 を舞台に引っ張り上げ

1曲歌わせてしまった。


メンバーの中に日系アメリカ人がいて、彼が「ズンドコ節」を歌うという。

私にとってズンドコ節といえば、ドリフターズ。

まさか、あのズンドコ節?

すると、この中に日本人がいたら舞台に上がってこい、と言うではないか。

私は舞台のまん前のテーブルにいたので、すぐに舞台に上った。

200人以上いる(満席だった)中で、8人ぐらいの日本人が集まった。

一列に並んで、両手をグルグルさせるズンドコ節の踊り(糸巻きみたいな動き)で一緒に歌った。



学校がえりの森かげで

ぼーくに駆け寄り チューをした

セーラー服のおませな子

あかーいほっぺが忘りゃりょか ソラ




何十年ぶりか。

45年ぐらい?(恐!!)

1番だけだけど、すらすらと歌詞が出てきた。

昔のことなら任せて。

その人は完璧な日本語で歌いとおした。

ライトを浴びて、大勢の人の前で歌うのは気持ちがいい。

ズンドコ節だけど。

その他大勢の一人だけど。

歌手や役者の気持ちが、ほんの少しだけだけどわかった気がする。

スモーキー・ロビンソン氏も手拍子して笑っていた。

最後はブラジルのコンゴ。

観客たちが、前の人の肩や腰に両手をおいて、ムカデのようになって会場を練り歩く。



彼らからあふれる、ものすごくポジティブなエネルギーは、いったい何だろう。

楽しくてたまらない。

そんな元気なツブツブが、会場いっぱいに広がって、人々を包み込む。

リードボーカルの女性の、自信に満ちたオーラを、私は注意深く観察していた。

好きなことをやって生きている、そういう人だけにあるオーラ。

いいなあ、私もあんなオーラになりたいなァ。



1時間半のショーはあっというまに終わり、全員が笑顔で会場を出た。

良い気をたくさんもらって心が弾んでいる。

あー、たのしかった!

それにしても、人数が多いグループって、どうやって出演料を分けているんだろうか。

10人いたら、均等にわけてもギャラの10分の1。

興行するほうも、人数にあわせて余計に払うわけにもいかず。

彼らにも生活があるだろうに。

車まで歩く間にそんなことを考えている、そんな下世話なところが

憧れのオーラになれない理由なんだろうなと思うのである。












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