太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

アイロンは朝

2019-05-08 08:31:15 | 日記
夫がオフィス仕事でなくなってから、
滅多にアイロンがけをすることがなくなった。
オフィスで働いていた時は、毎日アロハシャツにスラックスで
アイロンは欠かせなかった。
今は私のユニフォームもアイロンしなくていい素材だし、
夫はTシャツにジーンズ、仕事以外に着る服も、アイロンがいらないものが殆どだ。
それでもたまに、麻の入ったシャツや、夫が食事に行くのにアロハを着ると、アイロンの出番になる。



アイロンがけは、朝と決めている。
東向きの明るい窓辺の、猫トイレの隣がアイロンがけの場所。
私はアイロンがけが、それほど好きじゃなかった。
いい思い出がない。
前の結婚時代、相手のワイシャツに毎日アイロンをかけていた。
今なら、思う。
なんでクリーニングに出さなかったのかって。
当時、家のローンを払ったって、今の何倍もの収入があったんだから
それに私はフルタイムで仕事をしていたんだし、そうすればよかった。
私はお金の欠乏感という病にかかっていたから、クリーニング代ももったいなかったのだ。

中学高校の頃、紺色の制服のスカートに毎日アイロンをかけた。
濡れタオルを乗せないでアイロンをあてると、てかてかと光ってしまい、
それを「貧乏びかり」と祖母は言った。

今の夫がオフィス勤めのときは、ストレスに押しつぶされてゆく夫を
はらはらしながら見て見ぬふりをしていた。(ウツは励ますとよくないからね)
夫にいえないぶん、夫のアロハシャツに、
夫を守って助けてくださいと強く祈りながらアイロンをかけていた。
シャツがわりとすぐに傷んで着れなくなったは、その思いが重かったのだと思う。

今、なんのわだかまりもなくアイロンをかけることができるようになったけれど、
朝のほうが気分がいい。
それにしても、どうして日本のアイロン台は床に座ってかけるような低いものが多いんだろう。
どうしたって背中が丸くなって、足もしびれてくる。
ここでアイロン台といえば、こういう立ってかける高さのものしかない。
このほうが絶対に楽なんだけど。