太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

セイディ

2019-05-17 07:59:01 | 日記
隣りのブライアンちのセイディが、
めっきり歳をとった。
我が家のドライブウェイを歩くと、セイディが走ってきて、
駆けっこをしようとせがむ。
「3,2,1!GO!」
と叫ぶと、いつも2か1のところで先に駆け出す。
「ずるい!ズルしたー!」


8年前のセイディ

昨日のセイディ

それが近頃は、私が歩いていると駆け寄ってくるのは同じだが
鼻を外に出して、ゆっくりと尻尾を振っている。
以前は、この格子の間からむりくり首まで思い切り出していたものだ。
掛け声をかけると、GOまで待って走り出す。
「もうズルはしないんだねー」
すっかり顔が白くなってきた。

庭の隅でジッとしている姿は、前にいた犬、リリイに重なる。
リリイもラブラドールで、私がここに来た時には最晩年で、
いつものんびりと座っているか、いねむりをしていた。

動物は、あるときを境にガックリと歳をとってしまう。
お別れがつらいから、動物は飼わないという人がいる。
その気持ちはよくわかる。
けれど、無垢な存在に、どれだけ心癒されることか。
そして人生を折り返してみると、
彼らを残して自分が先にいくわけにいかないということに気づき
彼らを見送るのにじゅうぶんな時間を考えると、
今いる二匹の猫のあと、新しい家族を迎えられるかどうかわからない。

今日もセイディは芝生でいねむり。
彼女の毎日が心おだやかでありますように。