太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

私が眠れない、そのワケ

2019-08-23 18:15:58 | 日記
夫が少し飲みすぎた夜は、イビキがうるさい。
肩をたたく。
顔をはたく。
枕の下に腕を入れて、「地震だー!」とばかりに頭をぐらぐらとさせる。

一瞬、イビキは止まる。

が、すぐに再開。
足で足を蹴る。
頭をがりがりと掻く。
蹴ったり叩いたりする力がだんだん強くなり、ようやくイビキが止まる。

が、静かにはなったが、今度は息をしていない。
放っておいても、自然に息をするようにできているとは思うが
それでも万にひとつということがある。

そこでまた、身体を揺する、足を蹴る、を繰り返すことになる。


・・・・・ゥンガッ!!!!!!プハー!!!!


呼吸再開。
息を吹き返したのがいいが、今度は再びイビキ。
うるさいので、また蹴る、はたく、「地震だー!」をやる。
仰向けになっていると、気道が圧迫されるのか、息が止まるように思う。
身体を横にすれば、息が止まることはないので
なんとか身体を横にしようと押してみるも、ほぼ2m、95キロの身体は
ビクともしやしない。

やっと私がうとうとしてきたころ、
夫がむっくりと起き上がった。
なにをするのか薄目で見ていると、姿見のカバーをあけて、
私のデスクの椅子を引き、パジャマを下ろそうとしているではないか。

「なにやってんの」
「オシッコでしょう」
「そこはトイレじゃないよ」
「だから今ここに広げて(意味不明)・・・」

私は起き上がり、夫の手を引いてバスルームに連れてゆく。
「トイレはここだ!」
「えーー・・・」

トイレ以外のところで、用を足そうとしたのは1度や2度ではない。
そのたびに、なぜか私の動物的勘で未然に防いできた。
お酒には強い夫も、45を過ぎてから少し弱くなってきた。
「飲みすぎないでよ、頼むから!」
「ゴメンネー」
なんだよ、こんなときだけ日本語で。
腹立たしいのは、本人がいっさい覚えていないことだ。
またおおげさに言ってるんでしょ、と言いたげな顔をする。

イビキをかけば、うるさくて眠れず
イビキがおさまれば、息をしていないのが心配で眠れず、
イビキも呼吸もおさまってくれば、トイレの失敗を察知して目がさめる。
そんなわけで私は眠れないのである。